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2020/12/03 多様性と取締役

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2020/12/03 多様性と取締役

本日付の日本経済新聞によれば、米国の証券取引所ナスダックは、①上場企業に対し、少なくとも1人の女性と1人の人種的マイノリティ又はLGBTQを自称する人を役員に選任することを義務づけることにしたこと、および、②マッキンゼーの最新調査によれば、ジェンダーの多様性が認められる上場会社上位1/4の企業では、役員に多様性のある会社はそうでない会社と比べ財務パフォーマンスが25%以上も高い傾向があることが2019年に確認された、ということを報じている。

このニュースを見て思い出したことがある。
それは、やはり日経新聞で知ったことだが、2008年に発生したリーマンショックの原因を作ったのは「リーマン・ブラザーズ」であったが、これが「リーマン・ブラザーズ&シスターズ」であればリーマンショックは起こらなかったのではないかという話が流布したらしいことである。
私は、「リーマン・ブラザーズ&シスターズ」であればリーマンショックは起こらなかったのではないかという話を、笑い話やジョークとして受け取った記憶があるが、今思えば、案外真面目な論であったのかもしれない。

いずれにせよ、アメリカ社会は、急速に多様化社会を受け入れようとしていることだけは、間違いなさそうである。
日本も、コーポレートガバナンス・コードでは、女性の取締役の選任を求めているが、笛吹けど踊らずの喩えどおり、現実には、女性の取締役の選任は極めて少ない。

ロータリークラブも、もう少し熱心に、女性会員を増やす努力があっていい。
多様性の受け入れは、現在、最も大きな価値観の一つと考えるからだ。

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