出資比率は絶対ではない(出光興産事件)
第14章 拡大する課徴金制度
課徴金制度は、独禁法のみにあるのではない。他の法にもあり、近時これが増えている。今後も、導入が予定されている法もある。
そこで、本章では、独禁法を含め課徴金制度を導入している法の全てと、今後導入されることが想定できるものについて、概説することにした。
第1節 課徴金制度を導入している法律
1.独禁法
① 私的独占
②不当な取引制限(カルテル・談合)
③ 不公正な取引方法(優越的地位の濫用など)
2.金融商品取引法
① 不公正取引(インサイダー取引、相場操縦、風説の流布法 又は偽計)
②有価証券届出書等の不提出・虚偽記載
③公開買付届出書等の不提出・虚偽記載
④ 大量保有報告書等の不提出・虚偽記載ほか
3.公認会計士法
① 財務書類の虚偽証明ほか
4.不当景品表示法
① 優良誤認表示
② 有利誤認表示
第2節 今後、課徴金制度の導入が予想される法律分野
1.個人情報法保護法
2.労働基準法と薬機法