公用文の書き方 5 “動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で書く”と覚えるべし
次の語は,一般の人が漢字で書いても,違和感を持たれないのではないかと思われますが,公用文では, → の右に書いたように全部又は一部を平仮名で書きます。
漢字固有の意味を失っているか,希薄なものは,平仮名で書かれるのです。
・思惑 → 思わく・・・「思わく」には「惑う」意味はない。であるから,「惑」は当て字になる。
・~の内 → のうち・・・「内」は当て字とされたものか,漢字で書くほどではないとされたものかと思われる。
・お陰 → おかげ・・・「陰」は当て字
・折角 → せっかく・・・当て字
・無闇 → みやみ・・・当て字
・丁度 → ちょうど・・・当て字
・何卒 → なにとぞ・・・「何」は当て字。「卒」には「とぞ」の読みがないうえ当て字
・普段 → ふだん・・・当て字
・見出す → 見いだす・・・「見」に「みい」の読みなし。「出」は当て字とされたものと思われる。