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読みはあっても,公用文では書かない漢字の例

菊池捷男

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テーマ:公用文用語

次の語は,一般の人が漢字で書いても,違和感を持たれないのではないかと思われますが,公用文では, → の右に書いたように全部又は一部を平仮名で書きます。
漢字固有の意味を失っているか,希薄なものは,平仮名で書かれるのです。

・思惑  → 思わく・・・「思わく」には「惑う」意味はない。であるから,「惑」は当て字になる。

・~の内  →  のうち・・・「内」は当て字とされたものか,漢字で書くほどではないとされたものかと思われる。

・お陰  →  おかげ・・・「陰」は当て字

・折角  →  せっかく・・・当て字

・無闇  →  みやみ・・・当て字

・丁度  →  ちょうど・・・当て字

・何卒  →  なにとぞ・・・「何」は当て字。「卒」には「とぞ」の読みがないうえ当て字

・普段  →  ふだん・・・当て字

・見出す  →  見いだす・・・「見」に「みい」の読みなし。「出」は当て字とされたものと思われる。

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菊池捷男(弁護士)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

迅速(相談要請があれば原則その日の内に相談可能)、的確、丁寧(法律相談の回答は、文献や裁判例の裏付けを添付)に、相談者の立場でアドバイス

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