公用文用語 もと(「下」と「元」と「基」)の使い分け
公用文を書く場合は,「御連絡」の接頭語である「御」や「ます」体の「ます」など、文章を丁寧なものにする丁寧語は使うことはできますが,丁寧語以外の敬語表現(謙譲語及び尊敬語)は、原則として、使わないことになっています。
謙譲語とは、「いたします」や「しています」「まいります」「おります」など、自分の行為を低めて言う言葉であり、尊敬語とは、「おっしゃいました」や「いらっしゃいます」など、相手方の行為を高めて言う言葉です。
特に「おります」の誤用が多いとされています。
「議員が控え室に待っております。」などという文は,議員に謙譲を強いる文になっていますので,間違った使い方になります。
この場合は,丁寧語の「議員が控え室に待っています。」にするか,議員という肩書きに敬意を表して(この場合は尊敬語が許されるものと思われます。),尊敬語の「議員が控え室に待っておられます。」と書くべきことになります。