公用文の書き方 5 “動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で書く”と覚えるべし
「附」は,常用漢字表に掲載されていますが,読みは音字の「フ」のみです。用例としては「附属 寄附」があります。
現在「附」は「 附属 寄附 附則 附帯 附置 」の5単語にのみ使われ,その他は「付」を使います。
「付与 付録 付随 交付 付記 付近」 などです。
その違いに理論的なものはありません。
これらは慣用的に使われる使い方として,覚えるほかはありません。
実は,「附」は,古い文字というイメージがあり,マスコミ用語では使われていません。しかし,公用語では,憲法で「附則」の「附」が使われているため,使うのを止めるわけにはいかないのだろうといわれています。