公用文用語 「等」と書くか「など」と書くか?
1,うむ(生む・産む)
① 生む
意味:命を持ってこの世に出てくること。無から有が生ずること。
例 :岡山に生まれた。世界記録が生まれた。新製品が生まれた。利益を生む。
➁ 産む
意味:母体から卵や子が体外に出ること(出すこと)
例 :卵を産む。産みの苦しみ。産み月。岡山の産
③ 両方を使うことができる場合
例 :生みの親より育ての親・産みの親より育ての親
④ 生後100日・・・生まれた子についての言葉
産後100日・・・産んだ母についての言葉
2,おかす(犯す・侵す・冒す)
① 犯す
意味: 法律その他の規範に違反すること
例 :法を犯す。女を犯す。校則を犯す。間違いを犯す。
➁ 侵す
意味: 他国や他人の権利を侵害すること
例 :国境を侵す。権利を侵す。自由を侵す。病魔に侵される。
③ 冒す
意味:難しいことを押し切ってすること
例 :危険を冒す。尊厳を冒す。風雨を冒して出て行った。
3,おそれ(恐れ・おそれ)
① 恐れ
意味:恐怖を感ずること
例 :恐れを抱く。恐れをなす。怖れる。
➁ おそれ
意味:恐れ以外のおそれ。とくに懸念があるという意味で使う場合は「おそれ」です。
例 :おそれがある。
厳禁使用例 明日は雨になる恐れがある。
正しくは,「明日は雨になる虞がある。」又は「明日は雨になるおそれがある。」
ただし,法令用語で,懸念や心配の意味の「おそれ」をいう場合は,「おそれ」とひらがなで書くことになっています。