公用文の書き方 14 漢字で書く接続詞 「及び」「並びに」「又は」「若しくは」
1,あらい(荒い・粗い)
① 荒い
意味・荒っぽい
例 :気性が荒い。金遣いが荒い,荒仕事
➁粗い
意味:おおざっぱ
例 :仕上げが粗い・きめが粗い
2,あらわす(表す・現す)・・・別に(著す・顕す)もあるが・・・
①表す
意味:他の手段で表現すること
例 :言葉に表す・喜びを顔に表す
➁現す
意味:隠れていたものが見える状態になること
例 :正体を現す・成果が現れる
③著す
意味:書物を書いて出版すること・・・「ちょす」と読むことが多い
例 :書物を著す
④ 顕す
意味:知られていないことを公にすること
よみ:常用漢字表では,「あらわす」という読みはないので,公用文には「あらわす」という読みでは使わない。
例 :顕著など名詞として使われる。
3,あわせて(併せて・あわせて)
① 品詞の違いで,漢字とひらがなに分かれる
➁ 併せて(副詞)
例 :交通費と宿泊費を併せて支給する
③ あわせて(接続詞)
例 :あなたのご厚意に感謝し,あわせてご家族のご健康をお祈りします
注意:副詞は漢字,接続詞はひらがな,と覚えると理解しやすいのですが,ただ,「又は・若しくは」と「及び・並びに」は接続詞でも,これだけは漢字を使うことになっています。