公用文の書き方 14 漢字で書く接続詞 「及び」「並びに」「又は」「若しくは」
1,あたい(価・値)
① 価
意味:価格のこと,代金のこと
例:その商品の価はいかほどですか?
➁ 値
意味:価値
例 :値打ちがある・春宵値千金(春の宵は,千金に値する)
③ 用語が違えば,意味が違う
例1:あの骨董品の価は100万円だ・・・100万円で販売されていることを意味する
例2:あの骨董品の値は100万円はあるだろう・・・評価額を意味する
④ 価格と価額の違い
ア 価格は単品の価・・・例:あの商品の価格は100万円だ。
イ 価額は複数の価の合計・・・例:この場所にある商品の価額は全部で100万円だ。
2,あたたかい(暖かい・温かい)
① 暖かい
意味:自然のあたたかさ,太陽のあたたかさ・・・対語は「寒い」
例 :暖かい季節になった・
➁ 温かい
意味:物の温度・・・対語は「冷たい」
例 :温かい風呂・温かい人柄
③ 区別は困難とされている
「室内をあたためる」は,「室内を暖める」が多いが,「室内を温める」もあります。
「懐があたたかい」は,「懐が暖かい」と「懐が温かい」の両方があり,「暖かい」と「温かい」の境界は明確ではありません。
3,あとをたたない(跡を絶たない・後を絶たない)
①跡を絶たない
意味:痕跡がいつまでも残っているという意味
➁後を絶たない
意味:後続するものが絶たないという意味
③使い分けに基準はない
使用例:事件が跡を絶たない・事件が後を絶たない
いずれの使用も可能ですが,最近は,「後を絶たない」の方が多くなっているようです。