相続税対策⑨　私道の評価減70％の活用例

1，私道の評価減
私道は70％の評価減があります。
770㎡の宅地の西端270㎡の部分に南北に私道（行き止まりの私道）を設け，東側500㎡の宅地を南北に等間隔で4つの敷地を作り，その4つの宅地にそれぞれ貸家（4軒）を建てたケースで，最初は，路線価で宅地全体770㎡を1億1900万円と評価して相続税の申告をした後，私道部分につき70％の評価減ができることが分かり，更正の請求をしたところ，5700万円もの相続税の還付を受けたという事例（相続税の限界税率に高い人だった模様）が，プレジデント2013.10．14号に紹介されていました。
私道は仮に行き止まりになっていても，70％の評価減により宅地の30％に評価されるという例です。

なお，不特定多数の人の通行自由な私道は，宅地の評価はゼロになります。