会社不祥事を起こさないために　3　マニュアルの作成

2013年1月10日

コラムカテゴリ：法律関連

2007年「白い恋人」で有名な石屋製菓の大腸菌・黄色ブドウ球菌事件は、従業員の経験だけを頼りにした殺菌作業が原因で起こりましたが、それを避けるには殺菌方法のマニュアル化が必要です。
ただし、2008年の雑司ヶ谷下水道事故は、マニュアル通りにしたことによる事故とされ、マニュアル作成も困難な問題があります。
また、2007年の三菱化学鹿島事業所火災事故は、前段のマニュアルの記載の見落としによる後段のマニュアルの記載漏れが原因の事故であり、マニュアルの見落とし問題は別に対処する必要があります。

注：
石屋製菓の大腸菌・黄色ブドウ球菌事件とは、賞味期限の改ざんと同社製造のアイスクリームなどから食中毒の原因となる菌が検出された事件
雑司ヶ谷下水道事故とは、集中豪雨による鉄砲水により下水道工事中の作業員6人が流されて1人が死亡した事件
三菱化学鹿島事業所火災事故とは、エチレンプラントにおいて火災事故が発生し協力会社従業員4名が死亡した事件

この記事を書いたプロ

法律相談で悩み解決に導くプロ

菊池捷男（弁護士法人菊池綜合法律事務所）

プロフィールホームページ

086-231-3535