大切にしたいもの 不変
1 毀誉褒貶
毀誉褒貶(き・よ・ほう・へん)という言葉があります。
「毀」は、「そしる」「非難する」という意味、「誉」は「ほめる」という意味、「褒」も「ほめる」という意味、「貶」は「けなす」という意味です。
用語の使い方としては、「毀誉褒貶相半ばする」とか「毀誉褒貶が極端に分かれる人物」など、名詞として使われます。
要は、毀誉褒貶とは、人に対する評価をいうのです。
2 毀誉褒貶は人の属性
人なら、誰もが、毀誉褒貶いずれの評価もなされます。ですから、毀誉褒貶は、人の属性(本質的な特徴)の1つでもあるのです。
これは、どんな立派な人でも、探せば、そしられ、けなされる面もあること、どんなに否定的に見られる人でも、褒められることの1つや2つはあることから、理解できるでしょう。
3 ほめることの重要性と効果
昨日のコラムでは「責めない」ことの重要性を説きましたが、それをさらに積極的にした言葉が、「褒める」ことです。
昨日のコラムで、責める効果に、責める人の平常心の喪失、人の心の離間、品性の下方移動などをあげましたが、褒める効果は、逆に、褒める人の平常心の向上、人の心を惹きつけること、品性の上位移動などを挙げうるでしょう。
4 結論
人は、「責めない」という消極的な努力と智恵を超えて、「褒める」という積極的な努力と智恵が求められるのです。