コラム
ドラマ「ダンダリン」をみて
2013年10月3日
昨日から夜10時より放送している「ダンダリン」
労働基準監督官が主人公ということで、かなり異色なドラマになるのだろうな・・・と思っていました。
また、同時に、ドラマでやるからには事実をある程度変えて、面白おかしくやるのだろう・・・そうなると色々面倒になる可能性が・・・と、心配もしていました。
社労士仲間でも、「心配だ」という感想が多かったです。
で、第1話。
なんといっても 「労働基準法違反で逮捕!!」でしょう。
え?警察でもないのに逮捕できるの?という疑問も有るでしょう。
ドラマの中でも触れていましたが、労働基準監督官は「司法警察官」でもあるんです。立派に逮捕権があるんですよね。普段は使いませんけど。
何でかというと、労働基準法のもとは、もちろん憲法の規定もありますが、労働契約という民法の管轄なんですよね。刑法ではなく。
民法の考え方は、「契約が優先」なんです。
だから、労働契約においても原則は契約の内容が優先するのが本来の考え方。
しかし、それに最低条件を付けたのが労働基準法というわけです。
簡単に言えば、「労働基準法等に違反しなければ、内容については自由に契約していいよ」となるわけです。だから、あまり行政として深入りしすぎると、民事の分野まで犯してしまう事になる・・・ということ。
未払い残業代にしてもそうです。法律の是正が行政の仕事、賃金の支払いは民事の問題ですので、行政指導に従わないときは、本人が裁判を起こして支払わせることになるわけです。
と、ここまで話すと、逮捕の意味って何?
となりますよね。
今後も期待しながら見てみることにします。
しかし、社労士はどう絡んでいくのか・・・心配です。
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