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コラム
司法による冤罪被害
2018年5月10日 公開 / 2021年2月26日更新
弁護士の田沢です。
昨日,中国放送の元アナウンサーが受けた窃盗の冤罪被害について,北村弁護士が解説するTVを見ました。
おぞましいくらいの司法被害であると感じましたね。最後まで闘い抜いた元アナウンサーの精神力に脱帽するとともに,控訴審から就任した弁護人の御努力にも感服です。
下記の記事によれば,無罪判決を下した最高裁の裁判官のうち一人が反対意見を出しており,それが検察官出身だったというのですから,冤罪が作られていく構図というのは,推してしるべしという感じがします。
https://mainichi.jp/articles/20170310/k00/00e/040/267000c
TVを見ていて信じられなかったのは,控訴審の判断です。防犯カメラの死角に入ったときに犯行に及んだ可能性を否定できないなどといった理由で有罪認定をしたとのことで,証拠によって有罪認定をしたのではなく,邪推によって有罪認定をしたことになります。こんな恐ろしい判断をする方々が,上級審の裁判所にいるわけで,そんな方々が出世して最高裁の裁判官になる可能性だってあるのですから,恐ろしい限りですよね。
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