コラム
親指の付け根にある種子骨の炎症
2014年4月6日 公開 / 2014年7月17日更新
足の親指の中足骨骨頭の裏にある種子骨(しゅしこつ)が炎症を起こしたという小学校高学年の女の子が、お母様に付き添われて来店されました。
「種子骨」とは、 足の親指の付け根(中足骨骨頭)の裏にあり、 腱の滑りを助けたり、 体重の負荷 がかかるときにクッションの役割を果たす二個の豆状の骨のことです。
歩く時には自然と親指で蹴り出しをしますので、種子骨が炎症してしまうと、痛くてまともに歩く事が出来なくなります。
ちょっと触っただけでも痛いので、親指の付け根に負荷が掛からないように親指全体を浮かし、足の外側で体重を支えるため、足首を体の外側に捻って庇い歩きをすることになります。
しかし、こんな歩き方をしていたら、足首を捻挫してしまうかもしれません。
炎症が治まるまで、種子骨に負担が掛からないようにして痛みを抑え、なおかつ普通の歩き方が出来るようにサポートする健康靴を処方するしかありません。
そこで、足の蹴り出しを助けるロッカーソールの健康靴に足の親指の付け根に負担が掛からなくなるように簡単なサポートを加えたテストシューズを組み立てて履いて歩いて頂きました。
「痛くない! 普通に歩ける!」と女の子。
その声を聴いて、お母様は健康靴を作る決心をされたようです。
30分後、出来上がったばかりの健康靴を女の子に履いて歩いて頂き、履き心地の最終確認をしました。
「わあ、魔法の靴みたい!」と喜ぶ女の子の声が響きます。
「本当に痛くない? よかったわねえ・・・。」とお母様。
そのまま履いてお帰りになりました。
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