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北岡勇介

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北岡勇介(きたおかゆうすけ) / 宅地建物取引士

もっともっと不動産(有限会社レンテックス)

コラム

中古住宅における火災保険の選び方

2016年6月4日 公開 / 2016年12月6日更新

テーマ:中古住宅 保険

コラムカテゴリ:住宅・建物



住宅を購入すると火災保険に加入する必要があります。それは中古住宅でも同じです。火災保険には、数十万円の保険料負担が求められるケースもあり、思った以上に高額です。しかし、補償内容を絞ることで、保険料負担の軽減を図ることができます。

中古住宅でも加入が必要な火災保険

住宅購入の際、加入する保険のひとつが「火災保険」です。保険は、みなさんの大切な住まいについて、建物と家財を補償してくれます。

火災保険で一般的な保険は「住宅保険」で、補償内容は火災、落雷、爆発、破裂、風、雨、ひょう、雪による災害など、基本的な項目について補償してもらえます。

ほかに、「住宅保険」より内容を充実させた「住宅総合保険」があります。
住宅総合保険災では、上記の住宅保険と同じように、落雷、爆発、破裂、風、雨、ひょう、雪による災害について補償してくれます。

住宅総合保険だけが補償してくれる内容として

■建物の外から自動車が飛び込んできたり飛行機が落下するなど、建物の外からの物体の落下、飛来、衝突、倒壊したとき。

■台所や浴室など水まわりの設備のトラブルや、他の人の部屋から漏水で損害を被ったとき。

■建物や家財が水害に遭い、その損害の時価額が30%以上の場合、保険金を受け取ることができます(通常は床下の浸水は対象外)。

■多人数による悪質ないたずら、ストライキなどで建物や家財が損害を受けたとき。

■ショッピングや出張、旅行に持ち出していた家財が、国内の災害で損害を受けたとき。

上記のような内容が挙げられます。

火災保険で必要な補償は何か検討する

ひと口に火災保険と言っても、前項でお話ししたように補償内容はさまざまです。
火災保険の保険期間は、数十年にも及ぶケースが一般的で、一度加入すると見直しが難しいものです。それに、保険の内容次第では保険料が跳ね上がり、多額の負担を余儀なくされるケースもあります。

多くの方が、さまざまなリスクに備えるために「住宅総合保険」に加入されているかと思いますが、見直してみると本来不必要な補償が含まれているケースもあります。

こうしたケースでは、無駄な保険料を支払っている可能性があり無駄が生じています。その場合は、本当に必要な補償に絞ることで保険料を削減することができます。

火災保険の選び方を理解する

火災保険について考えるときに大事なことは、「必要な補償は何か」を洗い出すことです。

例えば、海や川、山の近くに住んでいる場合、市街地の住宅街に住んでいる人とは補償内容が異なってきます。

海や川の近くの住まいであれば、台風や大雨などに見舞われた際の床上浸水などが心配でしょう。この場合、「建物」だけでなく「家財」の補償も充実させたほうがよいかもしれません。

一方、山の斜面など高台などにある住宅に住んでいるなら、床上浸水のリスクは低いかもしれませんが土砂くずれの被害に遭う可能性があります。

火災保険を選ぶときは、居住地の立地や気候、周辺にある建物や環境などを調べて、自分の家にどのようなリスクが予測できるかを考えましょう。

■立地
海抜、海や河川・崖までの距離、風の強さ、家が建っている土地が以前どういった土地だったのか(畑や田んぼ、川や池・沼などを埋め立てた土地など)

■気候
降雪量や降雨量、台風の影響など

■周囲の建物や環境
隣の家との距離や隣家の壁材の種類(耐火性かどうかなど)
交通量や事故・犯罪情報など

近年、補償内容を自分で選択できるタイプの火災保険が普及しており、検討を考えてみてもよいでしょう。とはいえ、どこまで削ってよいのか、素人ではわかりにくいものです。不動産会社ほか火災保険の専門家の知恵を借りるのも一案です。

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