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不動産における任意売却のメリット・デメリット

2016年12月10日 公開 / 2016年12月26日更新

テーマ:不動産 任意売却

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 任意売却


任意売却は、市場価格に近い価格で売却できるというメリットがありますがデメリットもあります。不動産の任意売却について見ていきましょう。

任意売却について

不動産の「任意売却」という言葉は、そのまま読めば「意に任せて売却」するということです。「東京のマンションを売って田舎暮らしをしたい」と考えたAさんが、自分のマンションを売りに出すのも任意売却です。

ところが、Aさんが銀行など金融機関と結んだ住宅ローンの返済が滞った場合の「任意契約」は、ちょっと違ってきます。

Aさんにお金を貸した金融機関は、貸したお金を返してほしいとおもいますが、Aさんは余裕がなく返すことができません。
住宅ローンの返済が滞ると、金融機関はAさんのマンションを「競売」にかけ、その売却金で貸したお金を取り戻そうとします。

しかし、「競売」の場合、市場価格の6~7割程度の値しかつきません。しかし「任意売却」は市場価格に近い値で売れる可能性があります。

そこでAさんと協議し、Aさんが「任意」で「売却」する、という形をとります。金融機関は「競売」で得られる売却額より高い金額を得ることができ、Aさんもその分、ローン返済の負担などを軽減することができるわけです。

任意売却のメリット

任意売却のメリットとして、売却にかかる時間があります。任意売却は、競売にくらべ早く売却できるのです。

競売の場合、早くえも半年、長い場合は1年以上かかることもあります。任意売却の場合は、通常の不動産売買にかかる期間、2~3カ月が目安となります。長期間の精神的負担を抱える競売にくらべ、こういった点も任意売却の大きなメリットです。

さらに「競売」の場合、その情報は公的に開示されますから、「競売」になったということを多くの人に知られてしまうというデメリットがあります。「任意売却」は、あくまでも「任意」ですから、そうした面の精神的な負担を負わずにすみます。

任意売却のデメリット

任意売却のデメリットとして、連帯保証人がついている場合、その保証人の同意が必要になることがあげられます。同意が得られない場合、売却はできません。

また「競売」の場合、債務者は裁判所の決定から落札まで、ほぼ何もする必要はありませんが「任意売却」の場合、さまざまな手続きが必要になります。

交渉にあたっての知識も必要ですし、個人で行うのはかなり大変です。この点も大きなデメリットと言えるでしょう。任意売却を進めるには、経験を積んだ不動産会社に仲介を依頼する必要があります。

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