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コラム
共有不動産の相続で知っておきたい基礎知識
2016年11月22日 公開 / 2016年12月21日更新
相続不動産の共有は多くの問題を残します。どのような問題があるか、そして、「共有」を解消する方法を見ていきましょう。
「共有分割で困った」その1
Aさんは3人兄妹。長男のAさん、次男のBさん、末っ子のC子さん3人で父親の不動産(土地と家)を相続しました。
AさんとBさんは独立しそれぞれの家庭があり、C子さんも結婚しています。相続時、いずれは長男のAさんが土地と家を継ぎ、その際、BさんとC子さんにそれぞれの持ち分相当のお金を払うことにしていました。
ところがC子さんが亡くなり問題が起こります。というのも、C子さんの配偶者(ご主人)がC子さんの代わりに名義人となり、持ち分相当のお金を早急に払うよう要求してきたからです。C子さんの死は急なことで、現在のところAさんもBさんも要求されたお金を工面することができません。
「共有分割で困った」その2
Mさんの家の場合です。Mさんは末っ子、姉が二人います。父親が遺した土地を相続し共有名義にしています。
持っている土地には毎年固定資産税がかかります。一番上の姉は、「何もしないまま毎年、固定資産税を払うのはもったいないから、早く売りたい」と考えるようになりました。
しかし、Mさんは「すぐ売るのはもったいない。必ず上がるからしばらく待つのが賢明だ」と考えています。
次姉は「何もしないでおいておくより、駐車場にすればいい」と言います。
共有名義の土地は何をするにも名義人全員の賛成が必要です。話し合いはまとまらず、その結果、姉弟で遺された土地を持てあます状態が続いています。
共有名義を解消する
不動産の共有名義を解消する方法は、「共有」という文字を除くことにほかなりません。
その方法には、名義人を一人にする、あるいは相続人各人の名義にする方法があります。
名義人を一人にするとは、たとえば相続した土地を相続人のうち一人の名義にする代わりに、名義人となった人がその他の名義人に相続持ち分相当のお金を支払うという方法です。しかしこれは支払う側には大きな負担です。
相続人各人の名義にするとは、相続した土地を分割し、それぞれが分割した土地の名義人になる方法です。
しかし、土地の分割は難しいものです。
たとえば道路に面した土地と奥まった箇所の土地では同じ面積でも価値が違います。土地の価値を公平に分割するのは難しいのです。
「共有」という文字を除くもう一つの方法は、相続した不動産を売却し、その売却金を各名義人で分けるという方法です。代償金に伴う負担、土地の分割に伴う難しさがなく、また、相続人同士お互いに納得しやすい方法です。
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