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浅井知彦

コンクリート住宅設計のプロ

浅井知彦(あさいともひこ) / 一級建築士

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

コラム

「住宅ローンの逆ざや」について

2016年3月11日 公開 / 2020年5月12日更新

テーマ:住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 住宅ローン 借り換え住宅ローン 固定金利住宅ローン 審査

現在、住宅ローンの金利は、非常に低くなっています。

一番安い変動金利は1%を大きく下回り、0.5%台。

10年固定金利にした場合でさえ、1%を下回るところが出てきました。


一方、住宅ローン減税も継続されています。

現在の住宅ローン減税は控除率1.0%。最長10年で最大400万円までとなっています。


これらの数字を見て頂ければ判りますが、減税の控除率がローン金利を上回っています。


たとえば、住宅ローンの金利が0.6%、ローン残高が4,000万円であれば、ざっくりとした計算ですが、

  【住宅ローンで支払う利子】4000万円×0.6%=24万円

  【住宅ローン減税で戻ってくる税金】4000万円×1%=40万円

  【差額】16万円

・・・となり、「ローンを組んでいるのに収支がプラスになる」という、不思議な現象がおこっています。

※ちなみに、支払っている所得税が元々40万円以下であれば、控除が使い切れなくなります。
※そういう意味では、所得税の高い(収入が多い、扶養家族が少ない)人ほど、この恩恵が大きく受けられます。


以前にも書きましたが、私は、家を建てる時期については「必要に応じて」決めて頂くのが一番良いと思っています。

しかし、現在のような経済状況の場合、もし新築計画があるのでしたら、今、具体的に検討をはじめて貰っても良いのではないかと思います。

住宅写真

ちなみに「住宅ローンで家を建てるより、自己資金で家を建てる方が、施工会社に優遇されるのではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。

住宅ローンが確実に実行される状況であれば、資金計画としては全く問題はありません。

自己資金が充分にあっても、あえて大型の住宅ローンを組む方もいらっしゃいます。


ただ、家が完成するまでの中間支払いや、諸経費の支払い方法、時期などの問題もありますので、資金計画については、施工会社と一緒に話を進めていった方が良いかもしれません。


   ◇ ◇ ◇

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 ◇ ◇ ◇


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