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浅井知彦

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浅井知彦(あさいともひこ)

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コラム

リビングの天井高について。

住宅

2016年4月27日

最近の家では、リビングを広くとった間取りが多いようです。

モデルハウスの一戸建ての間取り図をみると、リビングダイニングで15畳以上の広さは普通。

オープンキッチンのLDKだと、20畳ちかいものも珍しくありません。

マンションでも、15畳以上の「広く開放感のあるリビングダイニング」をアピールしている物件が多くあります。


家を探しているとき、あるいは建てようとするときには、通常、間取り図で比較、検討することが多いと思います。

キッチンからみえるリビングダイニングの風景、リビングのソファからみる部屋全体の風景などを想像すると、「開放感のある広いリビングルーム」というのは、やはり魅力的だと思います。


しかし、その想像の中に、「高さ方向」のイメージは入っているでしょうか。


寝室や子供部屋など普通の部屋であれば、天井の高さはそんなに気にならないと思います。

さらに狭い空間、たとえば廊下や洗面、トイレなどのスペースなら、尚更、天井高さは気にならないでしょう。

※ただ、個人的には玄関にはある程度の開放感があった方が良いと思います。


しかし、広さが15畳を超えるようなリビングの場合、天井高が低いと開放感、くつろぎ感が損なわれる可能性があります。

だだっ広いのに天井の低いリビングでは、人によっては圧迫感を覚えることもあるかもしれません。


マンションの場合、天井高は建物全体の階高から決まってしまうので、そんなに高くとれません。

(それでも、古いマンションのリノベーションでは天井を取り払ってでも開放感を出そうとしているものが多いようですから、マンションに住む人も天井高が気になっているのかもしれません)


しかし、注文戸建住宅では、設計段階で言って頂ければ、天井高は比較的自由に設定できます。

折角の注文住宅ですから、天井高にもこだわってみては如何でしょうか?

広くて天井の高いリビングは開放感も充分、縦横高さに広い空間は、家族が寛げる場所になると思います。



あなたの家の天井高について、自由に決められるとしたらどれくらいの高さにしますか?

天井が高ければ高い程、開放感が出る。

しかし、天井高が高すぎると空調が効かない。

好みにも依りますが、だだっ広く落ち着かないと感じる人も居るかもしれません。

第一、建築コストが高くなるという現実的な障害も出てきます。


どれくらいの天井高が良いのか・・・これについては、立地や間取り、住む人の好みも考えながら、決めていく必要がありそうです。




写真の物件は、広さが約17畳、やや細長い形状になっています。

天井の高さ2.6m。照明はすべてダウンライト(埋め込み)なので、天井面はスッキリしています。

天井高さはそんなに高い方ではありませんが、すっきりした間取りの関係もあり、適度な高さになっていると思います。




部屋全体の天井高さは3.7m。部屋の1/3にロフトがあり、ロフトの下は2.1mくらい(ロフトは1.4m)。

天井高は高いのですが、ロフト部分とそれ以外で高低差がありますので、高すぎず低すぎず、部屋全体としては面白い空間になっています。




部屋の広さは、LDK合計で約18畳。一部ロフトあり。

天井は傾斜天井になっていて高いところで3.5m、低いところで2.7m。

南向きにひらけたリビングですので、もの凄く明るい空間になっています。




この部屋はリノベーション案件で設計したものです。

天井高は約3.2m。部屋にはロフトに登るための「らせん階段」があります。

これくらいの天井高だと、何かアクセントがないとだだっ広く間が抜けてみえるかもしれません。

今回は「らせん階段」がアクセントになっています。



・・・天井高について、幾つかの実例写真を挙げてみました。

リビングの天井高については住む人の好みの部分も大きいかと思いますが、個人的には戸建て住宅の場合2.6mから3.5mくらいの高さが適切ではないかと考えています。

また、空間が単調にならないように、ロフトや収納などでアクセントを付けたり、場所によって天井高を変えたりするのも、面白いのではないかと思います。


設計をする立場からすると、天井高の高い部屋には排煙の問題(建築基準法35条)や内装制限(建築基準法35条の2)の問題など、様々な設計上の困難があります。

また、施工価格のアップや空調計画なども気になります。

しかし、折角の広いリビングですから、住む人が寛げる空間になるよう、高さ方向も充分に検討して頂きたいと考えております。

家を建てる際は、是非、平面的な間取りだけでなく、高さ方向の検討もして頂ければと思います。


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