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すぐに出来る!! 成果を生み出す人の思考のコツ 

2023年4月9日

テーマ:キャリアアップ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

お客様に誠心を持って対応しているつもりなのに、頼りにしてもらえない・・・。
自分なりに頑張っているつもりなのに成果が出ない・・・。

と苦しんでいる人や
以前は上手く仕事が進んでいたのに、最近は空回り状態になっている
という人に是非取り組んで頂きたいのが今回の内容です。


人は “モノ” を通じて満たしたい “ココロ” がある
強く意識している、していない、に関わらず、人は・・・
モノ・コトを得たいという事よりも
そのモノ・コトを得る事によりココロが満たす事を求めている

と言われています。
例えば長い間欲しいと思っていたジャケットをようやく手に入れる事が出来たとします。
その思いをはせていたジャケットをハンガーにかけてクローゼットに大切に保管するのか
それともそのジャケットに袖を通し出掛けるのか
どちらでしょうか?
コレクションとして収集されているケースを除き、ほとんどの人が袖を通し出掛けると思います。
モノであるジャケットが欲しかったのであればクローゼットに保管する方が良いと思うのですがそうしない理由は「このジャケットが欲しい!」と思った瞬間に、無意識的にジャケットに袖を通した時の 
“見せたい自分像”
“見られたい自分像” 

が出来上がっているからだと考えられます。


その言葉に隠されているココロは何か
あなたが取引先の社長から「我が社の社員は覇気が無くてね~」と相談をされたとします。
この相談をあなたはどの様に受け止めるでしょうか?
「覇気が無い」という事を悩みの本質と捉えるのか
「覇気が無い」というのは表現の一つで本質的悩みはもっと奥深くにあるのでは・・・と捉えるのか
どちらでしょうか。
比較的身近な例で言いますと
部下が会社を辞めたいと言って退職願いを提出してきたとします。
退職理由を聞くと「休みが少なくて、体力的に限界を感じて・・・」というモノでした。
それを聞いたあなたは
「なるほど・・・。体力的限界か・・・。」と捉えるのか
「他にもっと多くある辞めたくなった理由があると思うが、最も伝えやすい理由が体力的限界という事だなぁ~」と捉えるのか
どちらでしょうか。
先程の取引先の社長の話に戻しますが
「我が社の社員は覇気が無くてね~」と相談をされた時に
「私が担当している企業の中に、毎日朝礼で声出しをしている部署があるのですが、その部署は本当に活気あるんです」という様に、悩みに対して手段で返答するのと
「我が社の社員は覇気が無くてね~」と相談をされた時に
「覇気が無くてどの様にお困りですか?」と本質にたどり着く様に質問を重ねていった結果、その解決策として声出しが適していると思い「私が担当している企業の中に、毎日朝礼で声出しをしている部署があるのですが、その部署は本当に活気あるんです」と手段を提案するのと
どちらの方が信頼関係を構築できると考えられるでしょうか?


コトの向こうにあるココロを大切にする
人は悩んでいるコトの解決策を提供されるよりも、悩んでいるココロに寄り添ってもらう方が、ココロを開きやすくなります。
人との会話の中で、事柄ではなくココロに意識を向けて会話をする習慣を身につけられると、取引先をはじめ友達など身近な人の場合においても関係性の向上につながりやすくなります。


コトの向こうにあるココロに目を向ける為の習慣づくり
ところがココロを意識する事が苦手という人も多くいます。
思春期の頃というのは、自分のココロにも他人のココロにも目が向きがちで、その結果として、
人から言われた言葉ですぐに傷ついたり
自分の言葉で人を傷つけてしまったのでは・・・と気にしてしまう事があります。
社会に出てからもその様な状態が続くとココロが疲弊し、仕事どころではなくなってしまうので、ココロではなく事柄に目を向ける様になります。
業務を遂行するという意味ではそれで良いのですが、対人関係を向上しようと思ったり、信用・信頼を得ようと思うと “かゆいところに手が届く心遣い” が求められますので、思春期の頃ほどではなくても、ココロに意識を向ける習慣を身につけて頂きたいと思います。
その習慣づくりとしてお勧めなのが、仕事終わりの帰宅の道中や、入浴中の一日をゆっくり振り返る事が出来る独りの時間に “今日どんな事があったかなぁ~” と一日の出来事を振り返って下さい。
そしてそれぞれの出来事の登場人物の気持ちを考えてみる様にして下さい。
例えば、今日一日を振り返ると、通勤電車の中でお年寄りに席を譲った若い男性がいたとします。
その若い男性はどの様な気持ちでお年寄りに席を譲ったのか
お年寄りはどの様な気持ちで席を譲られたのか
そしてあなた自身、そのやり取りを見ていてどの様に感じたのか
この時のあなたの気持ちに目を向ける事が何よりも大切です。
自分の気持ちを理解する事が人の気持ちを理解する上でのスタートになります。
是非この一日の振り返りを習慣にして頂き、仕事での成果のみならずプライベートの充実にも役立てて頂きたいと思います。

この記事を書いたプロ

藤田佳孝

美容室の人材コンサルティングと心理カウンセリングのプロ

藤田佳孝(Gems Consulting Office 株式会社)

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