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佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

大腸がんも細菌感染?

医療界の新発見?

2018年1月30日

大腸がんも細菌感染?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の砂糖です。今朝は‘大腸ガンの原因も細菌感染?’という報告です。

2011年にある研究者らは結腸癌の組織にFusobacteriaが多く認められたことを報告した。この細菌はただの無害な傍観者かもしれないが、Helicobacter pyloriが胃癌の原因であるように、結腸癌の原因病原体かもしれない。

 多施設共同研究で研究者らは、500人を超える結腸直腸癌患者から生体試料をプールし、原発腫瘍の50%近くにFusobacteriaのDNAがあることを確認した。また、(1)FusobacteriaのDNAと蛋白質は、隣接する悪性ではない細胞ではなく、主に悪性細胞の中に認められること、(2)細菌は実際に悪性細胞内に侵入すること、(3)細菌の同じDNAが原発腫瘍からの転移にも認められたこと、(4)細菌は原発腫瘍と転移腫瘍から培養できること、を発見した。さらに注目すべきことに、FusobacteriaのDNAが陽性のヒトの結腸癌細胞はマウスに移植されると腫瘍に成長することが多く、これらの腫瘍細胞を別のマウスに移植すると、その細菌のDNAは保持されて新しい腫瘍に成長した。
 
 もっとも注目すべきことは、細菌のDNAが含まれている腫瘍を有するマウスを抗生剤metronidazole(Fusobacteriaはmetronidazoleに感受性を示す)で治療すると、腫瘍の成長と量が低下したことであった。この低下は、その細菌が感受性を示さない抗菌薬で治療したときには認められなかった。

 この注目すべき研究は、結腸癌のなかには――とくに右側の病変には――Fusobacteriaへの感染が原因のものもあるかもしれない、という証拠を示している。またこの研究は、このような腫瘍が抗菌薬で予防、治療されるかもしれないことを示唆しているが、もちろんその仮説を証明するにはさらなる研究が必要である。
 
 以前はピロリ菌が胃がんの原因とは誰も考えていませんでしたが、今ではピロリ菌の除菌治療をする事で胃がんが30~40%岩礁するであろうという事が言われています。将来的には大腸がんでもその様な事が判明すれば意義のある事だろうと思います。

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