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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

高タンパク朝食で若者は減量?

2015年8月28日

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「高タンパク朝食で若者は減量?」という報告です。

 高タンパク朝食は毎日のカロリー摂取と空腹感を抑えることができ、それが体脂肪の増加を抑制することにつながる。このような効果は特に、朝食を食べないことが多い過体重の若者において期待できることが米国の研究で報告された。
 ミズーリ大学の研究者らは過体重の10代の若者を対象に、12週間にわたる研究を実施した。その若者らは週に5~7回、朝食を抜くと報告していた。研究者らは若者らを3群に分けた。1群はタンパク質の量が普通の朝食を、2群は高タンパク朝食を与えられた。3群は朝食を食べないでいた。タンパク質量が普通の朝食はシリアルとミルクからなり、13グラムのタンパク質を含んでいた。高タンパク朝食は卵、赤身の豚肉、ヨーグルトなどの乳製品からなり、35グラムのタンパク質を含んでいた。
「高タンパク朝食を摂取した10代の若者は毎日の食物摂取量が400カロリー低下し、体脂肪が減りました。一方、タンパク質量が普通の朝食を摂取した群、または朝食を食べなかった群は体脂肪が増えました」と同研究者は説明する。「この研究結果で分かったことは、高タンパク朝食を摂取すると、その日はもう、自発的に食事の量が減らすようになるということです」 さらに、高タンパク朝食を摂取した若者は、そのほかの若者よりも血糖値が安定した。これは長期的には、2型糖尿病や心血管疾患のリスクの低下につながる。
「人は一般的に、10代頃に自分の食習慣を確立します」と同氏は述べる。「朝食を必ず食べるなどの良い食習慣を10代のうちに身に付けておくと、それを一生涯続けることができるでしょう

この記事を書いたプロ

佐藤浩明

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