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コラム
低脂肪・炭水化物食、いずれも減量効果は同じ?
2014年9月17日
主要栄養素の構成が異なるさまざまな食事療法(低脂肪食、低炭水化物食など)に関するこれまでの研究では、減量の促進の点でほとんど差がないことが示されている。今回、主要なブランド食事療法についても、同じ結果が示された。知名度の高い食事療法を、食事療法を行わない場合、あるいは別の食事療法を行った場合と比較したランダム化対照試験48件の解析が実施され、約7,300人の成人(年齢中央値46歳、体格指数[body-mass index:BMI]中央値34kg/m2、肥満であることを除いては概ね健康)が解析に組み入れられた。研究された食事療法のタイプは、低炭水化物食、低脂肪食、および主要栄養素を適度に配分した食事であった。
6ヵ月後および12ヵ月後、いずれの食事療法も食事療法を行わない場合より有効であった。また、すべてのタイプの食事療法による体重減少は同様であり、食事療法を行わなかった場合に比べて、6ヵ月後で約8~9kg、12ヵ月後で7kg多く体重が減少した。食事療法間での体重減少の差は、いずれの時点でも1~2kgまでであった。
これらの結果は、どのような主要栄養素の構成の食事療法も効き目はほとんど同じであること、また減量に対する食事療法の効果は経時的に幾分減少することを示している。「摂取カロリー、消費カロリー」、すなわち体重は燃焼されたカロリーと比較した摂取カロリーによって決まるという考え方は、栄養学的にはやや単純化されたものであるが、なお臨床的に意義がある。減量のための食事療法は、患者の選好と遵守の見込みに基づいて選択すべきである。
結局は...きちんとカロリーオーバーにならないような食事が大切、という事かも?知れませんね。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
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