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コラム
睡眠の質低下で脳萎縮?
2014年9月18日
不眠や入眠障害、夜間覚醒など、夜間に良質な睡眠がとれないことが経時的な脳の灰白質縮小と関連する可能性がある――この結果は英オックスフォード大学の研究で示唆されました。主に睡眠の質が低い高齢者で、脳の3つの部分の変質が早かったという。
同研究者らは、平均54歳のノルウェー人成人147人を対象に、研究開始時と平均3.5年後に脳スキャンを実施。2回目のスキャンの際に、睡眠時間、睡眠の程度、入眠時間、実際の睡眠時間、覚醒頻度、日中の眠気、睡眠薬の使用など、睡眠の質に関する質問票を被験者に記入させた。被験者が眠るまでの時間は平均20分、一晩の睡眠時間は平均7時間であった。
身体活動、体重、血圧の差を調整後、脳スキャンの変化を比較すると、睡眠の質が低い被験者では前頭皮質の一部が縮小しており、推論や計画、記憶、問題解決に関与する部分など脳の3つの部分に萎縮または変質がみられた。睡眠の短さでなく質の低さとのみ相関がみられ、睡眠の質が低い被験者の脳の縮小は全年齢でみられたが、60歳以上の成人ではより強く相関していた。既存の研究では、記憶力低下と脳容積減少の関連が示されている。
同氏は、「睡眠は『脳の清掃員』で、脳の回復と修復を行う。睡眠が中断されると脳の回復と修復のプロセスも中断され、さほど有効でなくなり、脳容積の減少速度が増加する。脳容積が減少すると、良質な睡眠がさらにとりにくくなる」と述べている。
この研究からすると中年期以降の睡眠の質が認知症などにも影響を与えそうですね...
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
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