コラム
今日は『いい風呂の日』毎日湯船に入っていますか?【温泉入浴指導員 早川コータ】
2019年11月26日 公開 / 2021年3月2日更新
今日は『いい風呂の日』毎日湯船に入ってますか??
今日は11月26日
そうです、今日は『いい風呂の日』です。
僕は漢方の専門家である国際中医専門員として健康相談、漢方相談を行っておりますが実は
・温泉入浴指導員
・温泉健康指導士
という資格ももっており、温泉や入浴と健康について講演などをすることもあります。
この資格を取ろうと思ったきっかけの一つは、日頃の健康相談でお客様の生活習慣をお聞きするとシャワーの方が多かったり、せっかくの入浴が健康維持にいかされていないことが多く、きちんとした入浴の方法をお伝えしたかったことが一つ。
もう一つがこれだけ健康によい入浴も正しく安全な方法で入浴しないと逆にカラダにとってマイナスになる、入浴に絡む事故が非常に多く、安全な方法もお伝えしたいと思ったからです。
今日は『いい風呂の日』ということで入浴とけんこうについてお伝えしたいと思います。
日本健康財団の調べによるシャワーと湯船の違い!
湯船はすごい!
眠りが良い→1.41倍
健康感が良い→1.27倍
幸福度が高い→1.35倍
要介護リスクが30%減
つまり毎日ちゃんと湯船につかると、睡眠が良くなり、健康感が高まり、幸福感があがり、要介護の予防にも繋がるのです。
どうですか?すごいでしょ!!(笑)
お風呂の力をご紹介
ではここからはなぜシャワーに比べてお風呂がこれだけの力を発揮するのか?という理由ですが、お風呂の力をご紹介することで説明をしたい思います。
お風呂の力その①温熱作用
温熱作用の働き
・血流改善
・老廃物の排泄
・カラダの機能向上
・柔軟性の改善
・自律神経への影響
→42℃以上の熱い湯は交感神経を刺激
38℃〜40℃のぬるい湯は副交感神経を刺激
お風呂で温まるだけでもこれだけの働きがあるのです。
この温熱作用だけでも健康感、睡眠、要介護の予防につながることが解ると思います。
お風呂の力②〜④
お風呂の力その②浮力作用
浮力作用と言って水でカラダがうく働きのことです。大きな浴槽だとより強くなります。
浮力作用の働き
・重力からの開放
人間は常に地球の重力により引っ張られています。水中は地球上で唯一、自然に重力から開放される場所です。関節などの負荷を減らすことができリラックスに繋がります。
・筋肉の緊張緩和
浮力で浮くことで常にすこしづつ緊張している筋肉を緩めることができます。
お風呂の力その③清浄作用
ある意味もっともみなさんがお風呂やシャワーを使う理由だと思います。この働きも当然すごく大切なことです。
清浄作用の働き
・皮膚を清潔に保つ
・美容にも重要
お風呂の力その④水圧作用
お風呂に入ることで水圧が少しカラダにかかり血液の心臓の戻りを良くします。
①の温熱作用と重なり血流の改善に繋がります。
これ以外にも体内の余計な水を抜く、汗をかくことでカラダの水の入れ替わりをサポートしてくれます。
このように様々な良い点がある入浴ですが前述のとおり、事故が多いことでも知られています。特に寒い冬はもっとも入浴に関連する事故が多く注意が必要です。
日本健康開発財団の資料によると、入浴と、その可能性があるものも含めると入浴に関連して死亡する事故の数は交通事故による死亡者より多いと言われています。
カラダに良い入浴ですがそれぐらい注意も必要です。
安全な入浴のために
・体調が悪い時は無理をしない
・持病がある方、医師の治療を受けている方は必ず入浴に関して医師の指示を仰ぐ
・長時間入浴をしない(湯あたり、脱水、立ちくらみなどになる危険性大!)
・運動直後、食直後、空腹時の入浴は避ける
・リビングと脱衣場の温度差を5℃程度にする
・いきなり全身浴をせずに足→腰→半身→全身と少しづつカラダをならしていく
・お風呂を出る頃合いは額に汗をかいたら一度浴槽からでる。汗をかきすぎると良くないので注意をしましょう。
兎にも角にもせっかく『健康のために』『リラックスのために』『楽しむために』入る入浴です。
事故なく、入浴の『いいとこ取り』できるように正しい知識で入浴や温泉を楽しみましょうね!!
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