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浅賀桃子

働く人のメンタルヘルスを支えるカウンセラー

浅賀桃子(あさかももこ) / 産業カウンセラー

ベリテワークス株式会社

コラム

ストレス反応の現れ方(精神症状、身体症状、行動)

ストレス反応とは刺激に応じようとする緊張状態や反応

人はいろいろな出来事一つ一つに対応しようと反応しますが、その中でも対応能力を超えた出来事が現れ反射的に抵抗しようと感じる時にストレス反応と呼ばれる症状や行動を起こします。
このストレスの原因となる刺激や要求に対して生体の緊張状態・反応が「精神症状」「身体症状」「行動」において反応として現れたものをストレス反応と言います。

ストレス反応として現れる症状は3つの種類に分類される

ストレス反応には精神症状、身体症状、行動、それぞれで反応が出ます。
一つ目の精神症状の反応は情緒的反応と心理的機能の変化の二つに分けられています。
情緒的反応とは不安や恐怖、落ち込み、緊張、罪悪感、孤独感など負の感情が現れるような反応のことを指し、一方の心理的機能の変化とは、集中が困難になったり、思考力が低下したり、あるいは短期の記憶喪失、判断力の低下などの障害が現れることを指します。
次に身体症状の反応としては、動悸や異常な発熱、頭痛、腹痛、疲労感、嘔吐、下痢、めまい、睡眠障害など全身に渡って症状が現れます。
三つ目の行動面の反応は、怒りの爆発、攻撃的な行動、過激な行動、拒食や過食、幼児返り、チック、ストレス場面からの回避行動などが反応として現れます。

ストレスの前兆を発見するためにはストレス反応を理解することが重要

自分自身が潜在的に危険だと判断した出来事に遭遇した場合、体はストレス反応を示しますが、そのストレス反応が継続してしまうとストレスが原因の障害や疾病を引き起こすことになります。
問題は、ストレス反応を「継続」させない事ですので、自分自身や他人にストレス反応が現れた場合にはストレス障害の前兆だと認識し対応する必要があります。
ただし、注意が必要なのはそれぞれのストレス反応には個人差がある点です。
ストレスの原因となる刺激は生活環境の変化や、心理的な刺激などが複合しているため、同じ状況で同じ刺激を受けたとしても、すべての人が同じ症状やストレス反応を示すわけではありません。
自分がどのようなストレス反応を示しやすいのかを把握しておくことが自分自身のストレスの前兆を発見する上で非常に重要となります。
また、ストレスに対して意識の低い人に対しては、ストレス反応について説明し、精神状態、身体症状、行動について変化や反応があった場合に情報提供するよう呼びかけることは対策として重要なことだと言えるでしょう。

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