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高塚哲治

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治(たかつかてつじ) / 建築家

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

コラム

「建築って何?(23)」下水道

2012年7月25日 公開 / 2020年12月28日更新

テーマ:建築の仕組み

コラムカテゴリ:住宅・建物

 「下水道」は、雨水・汚水を地下水路などの集めた後、公共用水域へ排出するための施設(設備)です。「下水道」は、われわれの生活を縁の下で支え、「快適な暮らしを守る」「浸水から街を守る」など、大切か役割を果たしています。日本の下水道普及率は73.7%です。(2010年3月現在)公共下水道が整っていないところには〈し尿浄化槽〉が必要となります。尚、公共下水道には《合流式》と《分流式》があります。
 建築物からの排水の放流先には公共下水道があります。また、公共下水道が設置されていない地域では、河川や海などの公共用水域、およびこれに繋がっている水路があります。
 公共下水道は、下水道法に基づいて施設されるものです。生活排水や事業用水(下水道法では、これらをまとめて汚水と呼びます。)と雨水とを一緒に流す《合流式》と、汚水と雨水を別々の系統で流す《分流式》があります。
 《合流式》の場合、汚水も雨水も終末処理場に入るため、処理しようとする下水量の3倍以上の下水量があった場合は、公共用水域ヘオーバーフローさせます。
近年、公共用水域の汚濁が問題となり、汚水は処理場へ、雨水は公共用水域へという《分流式》下水道が多くなってきました。
 公共下水道のない地域では、排水をし尿浄化槽で処理した後に公共用水域などへ放流します。この場合、水質汚濁防止法の規制を受け、放流する水質が自治体の基準で定められています。
 公共下水道が整備されているか、またその公共下水道の排除方式が《合流式》か《分流式》か、し尿浄化槽が必要か、必要ならば単独処理でよいのか合併処理をしなければならないのかで排水処理の系統が分かれます。地域により異なるため、必ず事前の確認が必要になります。




調査鑑定/設計監理/CM

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高塚哲治(タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所)

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