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小堀將三

充実したマンションライフを支えるマンション管理士

小堀將三(こぼりしょうぞう) / マンション管理士

マンション管理士事務所JU

コラム

理事長さんの奮闘記

2024年5月28日 公開 / 2024年5月31日更新

テーマ:管理組合

コラムカテゴリ:住宅・建物

 今月(5月)に通常総会(定期総会)を開催された管理組合様は多かったと思います。私も4つの総会に出席させていただきました。来月も3つほど出席する予定です。
 総会の議案に、長期修繕計画の承認や修繕積立金値上げの承認を盛り込まれて、その承認にご苦労された管理組合様がおられたと思いますが、本当にお疲れ様でした。私も、上記4つのうち3つの総会で、長期修繕計画の承認議案、修繕積立金値上げ議案が可決されました。可決されたから良かったものの、可決されなかった場合には、資金不足等で今後大変なことになってしまいます。
 今日の日本経済新聞で、あるマンションの女性理事長さんが、修繕積立金を値上げするのに大変苦労された奮闘記が掲載されていました。その中で、その理事長さんが、これからマンション購入を検討される方におっしゃっていたのは、「販売価格にだけ目を向けるのではなく、修繕積立金の徴収方法や月額、長期修繕計画などもしっかりチェックしてほしい」ということです。この理事長さんも、販売価格や立地や間取りに注目して投資用マンションを購入されたそうで、総会の案内が届いても、ほぼ無関心で適当に議決権行使書に印をつけて提出していたそうです。しかし、ある時、修繕積立金の値上げ案の案内で、修繕の資金が不足していることに目が覚めたようです。マンションの購入を検討される方は、是非、長期修繕計画の内容や修繕積立金の徴収方法や金額に目を向けていただきたいと思います。
 奮闘されたお話の中で、私が是非参考にさせてもらいたいと思ったことは、手書きで大きな文字で重要性や必要性を訴えれば、思いが伝わる可能性が大きくなるということです。私もサラリーマン時代に感じたことです。パソコンで作成したDMよりも手書きによるDMの方が温かみがあって効果があり、売り上げが伸びた経験が何度もありました。総会が成立しても特別決議ができる人数及び議決権数が集まらず、管理規約の改正ができなかった管理組合様がありましたので、一度手書きよる訴えを試してみたいと思います。

 日本経済新聞記事
  修繕積立金「値上げしました」 女性理事長ハラハラ奮闘記

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