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吉井江里

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里(よしいえり) / 教師

ソット・ヴォーチェ

コラム

幼い頃のピアノレッスンと先生の思い出【先生との出会いと鍵盤遊びが現在まで長くピアノを弾き続けている理由】

2022年5月31日

テーマ:ピアノ学習

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ピアノレッスン

【回想】小学校の時の友人のピアノの先生と洋式トイレとの出会い


津山 ホールピアノ1

小学校の時のことです。三年生だったかしら。今から50年程前です。
私のまわりの多くの人はピアノが弾けました。
みんな結構上手だったと記憶しています。そういう時代でした。

ある日友達が、「ピアノを習いに行くのでついてきて~」と言うので、のこのことついて行きました。
その先生の家は素晴らしかった。
当時あの洋風な家は珍しく、あの先生はいったい何者だったのかな?と思いますが、
そこで初めて「洋式トイレ」と言うものに出会い、初めて使わせていただきました。
生徒でもないのに本当にずうずうしいですね。

でもその時のこと、印象に残っています。
先生は特に嫌な顔もせず、笑顔で迎えてくださいました。
そして友人のレッスンを聴かせてもらいましたが、とても楽しかったと記憶しています。
先生の家にはグランドピアノとアップライトピアノの二台がありましたが
レッスンではアップライトを使用されておりました。
グランドピアノは学校やコンサート会場以外にはあまりなかったので
その時にぜひ音を聞いてみたかったです。
当時は子供が今よりずっとたくさん習いに行ってたからレッスンに使うのは躊躇されたのかもしれませんね。

私の先生について


当時私が習っていた先生は、私にとって3人目の先生でした。
4歳の頃にはじめて教えてもらった先生のところは、家から結構距離がありましたが、
優しい先生で大好きでした。
しかし我が家が引越しをしたため、次は引越し先の家の隣の家に出張レッスンで来ておられた先生に習いました。
その先生が二人目。おじさん先生でした。この先生にはほっぺたをつねられたことがあります。あまりにも練習していかないから(笑)
でも、発表会で歌も歌わせてくださいました。

そのうちに先生が来られなくなったのか、出張レッスンををやめたのかは覚えてないのですが、
次のあたらしい先生を探して、川のそばにあるピアノの先生の家に通いはじめました。
この先生が3人目の先生です。

この先生は何が素晴らしいかというと、毎回プリントでレッスン後に音符の長さの足し算引き算、簡単な楽典などをしっかり教えてくださったのです。
これは今思うとその教室に通っていたみんなは大人になっても楽譜のことがよくわかるように成長していると思います。
先生のお名前はおぼえていないですが・・・・・
楽しく通っていたのですが、ある時先生から悲しい話がありました。
「これ以上は私はもう教えられないので他の先生を探してください」と言われました。

この先生はすごいと思います。口だけで教えるならまだまだ教え続けるのは可能だったと思いますが、ご自身の指導の範囲をきちんと理解し、次のステップへ進めるように手放してくださったのですね。
実はこれはなかなかできないことだと思います。
そして、また違う先生に。母が先生を探してきました。
その先生はちょっと苦手でした。
ヒステリーだったからです(先生御免なさい)。
行くのが本当に憂鬱でした。
いろいろなことがあり、私はもう我慢の限界でした。

あんなに禁止されていたのに、発表会の本番でペダルをガンガン使ってめちゃくちゃにして、
先生に反逆してしまい、その経過を見ていた母も怒ってしまい、他の先生のところに行くことになりました。本当にお恥ずかしいです。大人気ない。あ、子供でしたけど・・・・

ピアノ 自宅で 2

音楽の道へ進むことをすすめてくれた先生


次は親戚が探してきてくれた先生のところへ。
実は親戚は当時ピアノを教えていて、自分の先生を紹介してくれました。
先生はもうそれはそれはお優しい。そして我慢強い方で、
神様のような(神様にはまだ会ったことはないんですがきっとこんな感じでは?と思うほどの)方でこの先生に救われました。
我慢強く、ピアノも歌も楽典も聴音も気長に、そしてみっちり教えてくださったから、いまがあります。
本当に、先生ありがとうございました。
この先生が音楽の道に進むといいよと勧めてくださいました。
晩年に電話でお話しする機会があった時
「あなたは歌も歌い、ピアノも弾き、指揮もできるようになって
とても嬉しく思うよ」と言ってくださったのですが
それが先生との最後の会話になりました。
先生も声楽と合唱指揮とピアノの全部をされていたので同じようにできるように
指導してくださったおかげです。

ライバルたちとの噂話 思えば音楽への情熱ギラギラな小学校時代


そして、そのピアノレッスンライフの他に、通っている小学校の合唱団の伴奏をしていた私。
その伴奏者のみんなは何人かいて、ライバルであり、友でもありました。

その頃聞いた噂。
その噂が実は現在の私を助けてくれているのです。
その噂は
「東京芸大に入るためにはベートーヴェンのソナタを何調ででも弾けないと(移調ですね)入れないらしい」
と言う噂です。
この時、「私はまだベートーヴェンのソナタも弾けないんだが・・・・・」と思いましたが、
「他の曲でもいいかもな」と思いコツコツとやってたんです。
簡単な曲からです。手探りで耳を頼りに。
東京芸大は無理かもしれないのに子供たちは山の頂上を見ているのです。
「噂を信じちゃいけないよ」って歌がありますが、
時には信じていいんではないでしょうか?
ピアノの練習の合間に遊び感覚でやってみてください。

鍵盤で遊ぶことが何より大事
それが「楽譜通りに弾くばかりが音楽ではない」ということにつながります。そしてそれが「音楽で食べていくことができるかどうか」にもつながっていった気がします。

良い先生との出会いがあるといいですね。
芸文2

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