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コラム
しかし練習中の曲については【速い曲も遅いテンポで】練習する必要があります「歩けないと走れない」ので
2022年8月14日
昨日のコラムでは
年齢を重ねても速い曲は速く歌う・演奏するように心がけて老化予
ということをお伝えしました。
しかし、楽器の練習や歌でも自分にとって難しい、まだ付き合いの短い曲にとっては「速く演奏する」ということの前に「ゆっくり練習する」ということが大切になります。これをすっ飛ばしてイメージ通りに演奏しようと思って足掻いてもなかなか曲は仕上がりません。
歩けないのに走ることはできないからです。
それにとても込み入ったところ、たとえばとても乱雑に物が散らばった床を何も考えないで速く歩くことができないのと同じで、難しいリズムや言葉、ピアノで言うと指使いなどが非常にぎっしりと詰まったところをいきなり原曲のイメージに近いテンポで走り抜けようとするときっと転ぶかその辺りにあるものを蹴り飛ばしてしまうからです。
まずはゆっくり確認してみる。
そして練習です。
ただ、大人になればなるほど十分な練習を積み重ねる時間は無くなります。
それに先に残された時間がどれほどあるかわからないので、できれば能率的に練習をして、なるべく早く目当ての曲を仕上げたいですね。
もちろん出来上がらない場合もありますが、それに向かって努力したりその響きを浴びることで、決して無駄にはならないと思うのです。作曲家が示したその曲の和音の響き、美しいメロディーが少しでも自分で奏でる、歌えることができることは一瞬であっても心に残る作業です。
さて、じゃあ練習するにあたってどうやったらいいの?ということを書いてみます。
・まず目当ての楽曲の楽譜を手に入れたらざっと弾いてみる。できなくてもいいので。
その時にいきなりですがスマホで録音する。
⇨このスマホで、というのが重要です。とにかくすぐに手元にあって便利なスマホならいつでも聞き直すこともできるし操作も簡単。
・楽譜を見ながらその録音を聴く。必ず鉛筆かシャープペン、付箋(小さめのもの)を用意
⇨さっさと弾けるところもあったはずなので、そこはスルーして「よくわからない、弾けないところ」にチェックを入れるか付箋を貼っていく。
弾きながらチェックする方法もあるのですが、何しろピアノをはじめとして楽器の場合は手が塞がっているので鉛筆や付箋を手に取ると能率が悪いのです。
・そして、自分にとって難しいところをはっきりさせて、そこから譜読みや練習をしていく。
全体をいきなり通して弾かないで、部分に分けて練習していきます。
(もしも「全部わけがわからない」場合はその曲はあなたにとってまだ難しいのかもしれません。もう少し先に伸ばすことを提案します)
そこで大事なのは
・指使いの確認。場合によっては書き加えていく必要がある
実は指使いは「道順」と同じで、これが適当だと最後まで苦戦します。
目当てのところに行くまでにどの道を通っていくか、は明確にしたいものです。
それが書かれているのに人はその通りにできなくて自分流にしてしまいます。
もちろん楽譜に書かれている指使い以外にも他の指使いもあるのですが、まずは書かれている通りにやってみる、もしくはレッスンに通われている人は先生に尋ねるといいでしょう。先生はその曲をどの指使いで弾くかを尋ねることは「どの道を通っていくと安全で確実か」わかるからです。
そして!「ゆっくり弾く」ことをしていきます。
それも全体を全部通すのではなく、8小節もしくは16小節、またはキリがいいところ。その「範囲を決めたところ」をゆっくり弾いていきます。
ここで自分の長い経験から言うと「その範囲を練習しようと思ったら弾いているうちにずっと先まで止まれない」ようなこともあるので、思い切って他の楽譜や何か遮るものを置いて、それ以上進まないように。その範囲が弾けたらその前後も少しつなげていく必要もあります。
できない、と思う場所から少しずつやっていく。
ゆっくり。ゆっくり弾けたら少しずつテンポを上げていきます。
その場合は私たちはこんなふうにして練習しています。
・メトロノームを遅いテンポに設定して、一度弾いてみて問題なければ次は少しだけ速くして弾いてみる。それを繰り返していく
・付点のリズムなどでリズム練習をしていく。これは特に音符が細かいところで行う必要があります。こういう「練習の行い方・速く弾くようにできる方法」を先生に教えてもらっていますか?詳しい練習方法を教えてくれる先生にぜひ少しアドバイスをもらってください。
これは動画などで探せばあるのではないでしょうか?YouTubeで検索してみてください。
今は親切に教えてくれる動画が多くの分野において存在するから便利です。
当たり前のことですが、ゆっくり弾くことを丁寧にしていると多くの時間がかかります。
しかし、できるようになったことは指は、脳は明日になっても明後日になってもおぼえてくれています。
今まで全く弾いたことがなかった曲もこれから先はあなたの体に入ったままになっていて
抜けることがないのです。これってすごくないですか?
歌詞だって、自分の声で発して歌えるようになった時に、その言葉、文章が自分の体の中に入っているんです。素晴らしいことですよね。
ただ聞いていても感動するような楽曲を自分で音に・声にするということはもっと深く心身に大きく響きます。それは一曲が出来上がらなくても全く問題ないのです。ちょっとだけでも「やっぱり音楽っていいな」と思うし、少しでも多くできるところが増えていくと学習した経験、できるようになっていく過程での満足度は私たちの心をとても満たしてくれます。
まとめ
・速く弾きたい曲は「まずはゆっくり弾く」ことからスタート。
・録音や道具を使って楽譜にチェックを入れながら能率的に練習する
しかし、このようにしなくてもさっと弾ける曲も出てくるはずです。
それは「自分の実力で弾けるもの」であって、日々練習を積み上げていくと体の中にその能力は貯金されていくのでその貯金を使うことができるのです。
文章でお伝えするのはとても難しいのですがそういう方はマイベストプロダイレクトの方に私の無料個別相談・有料相談・レッスンも用意しますのでよかったらご相談くださいね。
(まだメニューが充実していないので近日中にお知らせします)
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