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音楽を通じて、たくさんの人に楽しい時間と出会いを提供したい

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里

吉井江里 よしいえり
吉井江里 よしいえり

#chapter1

音楽の楽しさを伝えるため、歌・ピアノなどの音楽指導や合唱指揮、講演と多方面で活動

 岡山県岡山市を拠点に、歌・ピアノなどの音楽指導や合唱指揮、講演と、多方面で活躍する「ソット・ヴォーチェ」の吉井江里さん(岡山県岡山市南区万倍)。「音楽を通じて、楽しい時間と出会いを提供したい」との思いで、自宅教室やカルチャースクール、合唱団、オンラインなど、数々の場面で講師を務めています。

 「コロナ禍では、みんなが一堂に会することが難しい日々が続きました。でも、仲間たちと心を合わせて歌うと、自然と笑顔になります。気持ちが落ち込んでいる時こそ、音楽の力が必要だと確信しました」

 そう話す吉井さんのもとには、家事や仕事の合間を縫って参加する40~90代の女性を中心に、たくさんの人たちが集います。

 「歌のレッスンは個人とグループがあります。その時々にヒットしているJ-POP(ジェイポップ)から昭和の歌謡曲、クラシック、映画や舞台のテーマ曲まで、多彩な曲を練習できるので、『はやりのナンバーを孫とカラオケで歌いたい』『青春時代に流れていた曲を歌ってみたい』など、目的や希望に合わせて参加してもらえます」

 最近では、ボイストレーニングを活用した健康維持にも注目が集まっています。高齢になると、食べ物をかんだり、飲み込んだりする嚥下(えんげ)機能が衰え、誤飲により大事に至るケースも。日頃からしっかり口を開けて歌ったり、声を出したりすることで、口やのどの周りの筋肉を鍛えることが大切だと呼び掛けます。

 「ボイストレーニングの講座ではちょっとした空き時間にお家でできる発声練習法もレクチャーしています。口角を上げるなど、顔の筋肉を動かすため、表情も豊かになりますよ」

#chapter2

歌のレッスンでは生演奏にこだわり、キーの高さやその場の雰囲気に合わせて曲をアレンジ

 今や吉井さんのライフワークともいえる合唱指揮は、30年以上にわたって続けています。「岡山第九を歌う市民の会」には指導のほか、副会長としても携わり、毎年一般公募で選ばれた市民たちを、12月に開かれる演奏会へと導いてきました。

 「コロナの影響で休止されていましたが、2022年は3年ぶりに開催することができました。不測の事態に備え、例年より早い5月から練習を始めたのですが、久しぶりにみんなが集まり、お互いの存在を感じながら声を出した時、涙が出るくらい感動しましたね。生き生きと歌うメンバーを見て、心から音楽を謳歌していることが伝わってきました」

 さらに、吉井さんのレッスンでは作品の世界観を共に作り上げていく喜びや、胸に迫りくるリアルなパワーを分かち合うため、生演奏にこだわっているそうです。

 「個人でもグループでも、歌の指導をする時はピアノで伴奏をします。キーが高くて声が出ない時は音程を下げたり、その場の雰囲気に合わせて曲をアレンジしたり。しなやかに変化していく音楽の魅力を体感してもらえたらうれしいですね」

 豊かな感性で繰り広げられる吉井さんのレッスンを心から楽しみ、音楽が「生活の一部」になっているという生徒たち。また、音楽という共通の趣味があるため生徒同士の仲が良く、和やかにレッスンが進んでいると言います。

 「それぞれ年齢を重ねてきたみなさんの人生に、新しいご縁をもたらすことできて光栄ですし、私の誇りでもあります」

吉井江里 よしいえり

#chapter3

「音楽で身を立てたい」と考える若い世代に向け、情報発信にも取り組みたい

 吉井さんは4歳の頃にピアノを始め、8歳の時に合唱団に入団。音楽の素晴らしさ、楽しさに目覚め、高校の音楽科、東京の音楽大学に進学し、音楽を専門的に学びました。

 卒業後は岡山に戻り、音楽教室を主宰。合唱や演奏活動にも取り組む中で「もっと幅広く音楽に関わっていきたい」と、2006年に「ソット・ヴォーチェ」を立ち上げた矢先、予想もしていなかったことが起こります。

 「2008年に夫が突然亡くなりました。当時、子どもたちはまだ中学生と高校生。私が一家の大黒柱として、家族を支えていくことになったんです。そこからは仕事をもらうために営業をしたり、レッスンに役立てようと新たな知識を身につけたり、とにかく必死でした」

 地道な努力の結果、生徒は順調に増え、これまで受け持った生徒は500人以上。今後は、未来を担う若い世代のサポートにも力を入れていきたいと語ります。

 「この業界は個人事業主として働く人が多い上、どこか『お金の話はタブー』といった空気があります。今の時代、そんな業界に入っていくのは戸惑いますよね。『音楽で身を立てたい』と考えている人に向け、さまざまな情報を発信し、夢をかなえるためのお手伝いをしていきたいですね」

 夫の死とコロナという二つの大きな出来事を経験しながらも、前向きに音楽と向き合ってきた吉井さん。「つらいことがあっても、ピアノを弾きながら好きな歌を口ずさめば、心が癒やされます。これからも、そんな音楽の魅力をたくさんの人に伝えていきたいですね」と笑顔で話していました。

(取材年月:2023年2月)

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専門家プロフィール

吉井江里

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里プロ

教師

ソット・ヴォーチェ

「音楽を通じて、楽しい時間と出会いを提供したい」という思いで、歌・ピアノなどの音楽指導や合唱指揮・指導、講演と、幅広く活動。健康維持にも役立つボイストレーニングの講座も実施している。

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