コラム18 習(なら)い、性(せい)
ロータリアンの真(しん)骨(こっ)頂(ちょう)は、奉仕する心にあります。
ロータリーは、奉仕を中核的価値観の一つとして、ロータリー財団を設立し世界中に奉仕を続けています。愛と寛容の心をもって。
ロータリーがする奉仕は、必ず平和構築に役立つことと思います。
ウィンストン・チャーチルは、回顧録の中で、第2次世界大戦は第1次世界大戦の「勝者の愚行」から起こったと書いています(コラム21参照)。勝者の愚行の大きなものは、復讐として行ったドイツ国民の財産の取り立てです。その取り立てが、相手国ドイツに復讐の念を呼び起こし、ドイツ人の怨(おん)念(ねん)の炎の中からヒトラーが生まれ、新たな復讐として第2次世界大戦を招いたというのですから、いかに、復讐が、無意味かつ有害であるかが分かろうというものです。
それとロータリーのする奉仕とは、正反対の性格を持っています。ロータリーのする奉仕には、憎しみを喜びに変え、怒りを笑いに変える大きな力があります。この力は、平和構(こう)築(ちく)と紛争予防の一(いち)助(じょ)になっていることは間違いありません。ロータリアンは、どんな小さな奉仕であっても、世界のロータリアン120万人が、手を携(たずさ)えてし続けます。ロータリアンは、その奉仕の効果を世界中で見ていますので、奉仕を大切にしています。ロータリアン以外の人にも、奉仕は、特に大切な価値観だと知っていただきたいものと思います。