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2021/06/30 ロータリー誕生の秘話

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2021/06/30 ロータリー誕生の秘話

ロータリーは、澆季混濁の世を照らす一条の光として生まれた一つの運動であった。
この運動は、1905年2月23日、シカゴの弁護士ポール・ハリス(満36歳)が仲間3人と、シカゴの地で、ロータリークラブをつくったことで始まった。
その背景には、シカゴが、東欧や南欧からの移民の流入による民族問題、貧困問題、犯罪問題の坩堝と化し、商道徳が地に落ちた現実があった。
シカゴは、いわゆる澆季混濁の時代にあったのだ。
であるから、誠実で正直なポール・ハリスは、心を通わす友人も少なかったと思われる。
それが、「私はとにかく寂しかった。よそ者同士が商売でも友情でも一つになれる憩いの場が欲しかった。」という気持ちになり、ロータリークラブを作ったのであった。

そのような中でつくられたロータリークラブであったから、その綱領は、「商道徳のうえに立った、クラブ会員の事業上の利益の増大」と 「親睦」の二つであった。
これが、ロータリー誕生の、秘話ともいえない秘話である。

要は、ロータリーは、職業倫理を高く持して、ビジネスをする仲間を広げるという思想の下でスタートしたのである。

やがて、ロータリーのこの思想は純化され、2015年「ロータリー倫理訓」が策定されるに至った。
さらには、1932年に、職業倫理を実践するうえの規範として四つのテストが考案され、以後、全ロータリークラブで、この四つのテストが唱和されるまでになったのである。

この思想とロータリー運動は、人類に広く支持された。
それは、現在、地球上に、120万人からのロータリアンがいることからも明らかであろう。

本日の日記として、この一文を記し、菊池捷男のガバナー日記を擱筆する。
私 菊池捷男のガバナー任期が本日をもって終わるからである。
終わりにあたり、一言したいことは、ただ感謝である。

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