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2021/06/22 報告とは、事実を伝えることであり、意見を言うことではない
東芝事件で、ついに昨日、東芝は、①今年の5月に監査委員会が書いた報告書と、②監査委員会が調査を委託した弁護士の書いた調査報告書を公にした。
①の報告書には、大株主の米ハーバード大学の基金運用ファンドから「著しく不適切な内容の接触を受けたため、議決権行使をしなかった」との回答を得たことが書かれていた。②の弁護士の報告書には「東芝と経産省が当時の経産省参与に対し、ハーバード大学のファンドに議決権を行使しないようにする方向で交渉することを事実上依頼した」と書かれていたようだ。
しかし、東芝の監査委員会は、これらの事実は書かず、意見として「東芝は、海外の株主に対する不当な干渉に関与したことは認められなかった」と書き、これを公表したようだ。
東芝の監査委員会は、善意に解すれば、『調査』の意味をはき違えていたといえるが、悪意に解すれば、事実を隠蔽したと評されてもやむを得ない。
調査とは、事実を伝えることであり、意見を言うことではないこと、肝に銘ずるべきだと思う。
これは、東芝に限らず、である。