![菊池捷男](/elements/okayama/profiles/kikuchi/images/cache/thumbnail_l_1493169169_200_200.jpg)
コラム
2021/06/06 至宝大坂なおみを潰すなかれ(多様性を受け入れよう)
2021年6月7日 公開 / 2021年6月10日更新
2021/06/06 至宝大坂なおみを潰すなかれ(多様性を受け入れよう)
テニス界のスーパースターになった大坂なおみ選手が、今年の全仏オープンで記者会見を拒否したことを理由に、主催者側は、罰金を科した。その直後、大坂なおみ選手は、二回戦を棄権すると同時に、2018年の全仏オープン以後、うつ病に苦しんできたことを告白した。
大坂なおみ選手は、記者会見には応じない意志を、事前に表明していたが、主催者側は、それを許容せず、罰金を科しただけでなく、大坂なおみ選手が今後も記者会見に臨まない姿勢を続けると、彼女を、テニスの国際大会すべてから追放する旨を言い放った。
しかし、これはあまりに理不尽というべきではないのか?
テニス選手が、肉体の一部を欠損し、そのため健常者とは同じコートでテニスができない場合、車椅子でできるテニスが用意されている。
そうであるなら、記者会見に応ずることを、苦痛と受け取り鬱に苦しむ選手にも、それ相応の、優しい態度をとるべきではないのか?
テニスが主か、記者会見が主か?考えていただきたいものである。
ロータリーの中核的価値観の一つに、多様性がある。
これは、人、それぞれ他と違ったものがあること、その違いは最大限尊重することを教える教えであり、人ならば誰でも実践すべき哲学というべきものである。
だから、大坂なおみ選手に限らず、うつ病に苦しむ人に、うつ病が増悪するような仕打ちをする愚を犯すことなかれだ。
あたら有能な人材を潰すことはするなかれである。
だから、至宝大坂なおみを潰すなかれ、といいたい。
関連するコラム
- 2021/03/30 一波万波を呼ぶ構図が広がるのは、文明の進化の必然か 2021-03-30
- 2021/05/22 新著予告9 第二章多様性論(3)に書きたいこと 2021-05-22
- 2021/05/11 スマート3 組織化、機能化、効率化 2021-05-12
- 2021/02/28 今年の会社法の進化 2 2021-02-28
- 2020/08/19 井原ロータリークラブへの公式訪問と、目に浮かんだ情景 2020-08-20
コラムのテーマ一覧
- 時々のメモ
- コーポレートガバナンス改革
- 企業法務の勘所
- 宅建業法
- 法令満作
- コラム50選
- コロナ禍と企業法務
- 菊池捷男のガバナー日記
- 令和時代の相続法
- 改正相続法の解説
- 相続(その他篇)
- 相続(遺言篇)
- 相続(相続税篇)
- 相続(相続放棄篇)
- 相続(遺産分割篇)
- 相続(遺留分篇)
- 会社法講義
- イラストによる相続法
- 菊池と後藤の会社法
- 会社関係法
- 相続判例法理
- 事業の承継
- 不動産法(売買編まとめ)
- 不動産法(賃貸借編)
- マンション
- 債権法改正と契約実務
- 諺にして学ぶ法
- その他
- 遺言執行者の権限の明確化
- 公用文用語
- 法令用語
- 危機管理
- 大切にしたいもの
- 歴史と偉人と言葉
- 契約書
- 民法雑学
- 民法と税法
- 商取引
- 地方行政
- 建築
- 労働
- 離婚
- 著作権
- 不動産
- 交通事故
- 相続相談
カテゴリから記事を探す
菊池捷男プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。