コラム
2021/02/15 経済の中にこそ、道徳が必要だ
2021年2月17日
2021/02/15 経済の中にこそ、道徳が必要だ
昨日は、2021/02/14日日曜日、新しいNHKの大河ドラマが始まった。
題名は「青天を衝け』であり、主人公は、日本資本主義の父と称される渋沢栄一である。
時代は、幕末から明治時代までの、動乱の時代である。
渋沢栄一について書くとなると、相当の紙数を要するが、今日のところは、彼の残した講演録の中から、ロータリーに関係するところ実に大きい、『論語と算盤』についての日本弘道会における講演録について書いてみたい。
彼は、この講演を①自分の戒めと②聴衆の参考にするためにするのだと断った上で行っている。
彼は言う。弘道会は、いわゆる道を弘めるためのものであり、道とは世の常道、天下の大道すなわち道徳であると。そして、彼は、これまで(明治維新の前の江戸幕府時代)は、厳重な身分制度の下、道徳は武士階級の専有物のように考えられていて、高名な蘭学者の荻生徂徠ですら、「道とは士大夫(武士階級)の守るべきものにして、民の知るべきものにあらず」と論じているほどであったが、これは間違っている。国家は実業によって支えられているのであるから、政治は実業のための政治であるべきもの。政治のための実業ではない。であるから、道は実業の中にこそ発揮すべきものであり、米国や西欧の繁栄の原因は、「この呼称なき仁義道徳」が行われていることに起因していると語っている。
今日は、ここまでとする。
要は、彼は、実業には高い道徳が要求されるというのである。
これはロータリーのいう職業奉仕と同義語である。
この続きは、少しずつ書いていくつもりである。
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