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2020/11/12 ⑫ ポールハリスの来日

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2020/11/12 ⑫ ポールハリスの来日

1935年、ポールハリスが来日した。
米山梅吉とは、この時、初対面。
この時期、ロータリークラブは、世界で3700クラブ、ロータリアンの数は15万3000人までに増えてきている。
ちなみに、2020年現在、ロータリークラブは、200以上の国と地域に3万3000近くになっており、ロータリアンの数は120万人以上になっている。
ポールハリスの初来日の日、米山梅吉は、歓迎の辞の中で、「高貴な目的と目標をもって素晴らしい発展を遂げた国際ロータリーは、いまや大空に堂々とそびえ立っております。富士への登り方はさまざまで、頂上に到着して初めて人々はそこに出会い握手をします。一方、ロータリーでは、登っている間に多くの会議や大会が開催され、共に集まりお互いのノートを比較するさまざまな機会が用意されています。そのような集まりを本当に効果的なものにするにはどうしたらよいか、これから注意深く検討される必要があります。」と述べた。
ポールハリスは、梅吉と会ったときの印象を、のち、「米山とは、このとき初めて会った。昼食時の紅葉館では、その米山がじきじきに私の世話をやき、箸の使い方を教えてくれた。この微笑みを絶やさない、端正な容貌の日本人紳士と、これが初めての出会いとは思えなかった。その理由は、米山の等身大の青銅の胸像が自分のオフィスにあり、毎日それが目に入っていたからである。ただ、実際の表情豊かな顔は、予想していたより若々しかった。温厚な人柄のおかげで、たくさんの責任ある仕事を抱え込んでも、過度の心労に悩まされることがないのが若々しさの原因らしい・・・」と書き残している。
ロータリーの生みの親であるポールハリスと、日本ロータリーの生みの親である米山梅吉の、巨人と巨人の邂逅。
何か、とてつもない巨大なものを、ロータリーと日本に残したものと思われる。
なお、ポールハリスは、この日本訪問を皮切りに約2年間、世界各地を巡りロータリークラブを訪問していった。

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