大切にしたいもの いたわり
私たちは、得るものによって生計を立てるが、与えるもので生き甲斐をつくる
We make a living by what we get, but we make a life by what we give.
この言葉は、ウインストン・チャーチルの言葉です。
私たちは、若い頃、ただがむしゃらに働きます。そして、糧を得て、生計を立てます。
これが「We make a living by what we get ,」にあたる部分です。
しかしそれは、ただ食べるためでなく、学ぶためです。
そして、学んだことが一定程度蓄積される年齢に達した後は、その蓄積を、後から生まれた人のため、与える番が来るとはいえないでしょうか。
もし、それができれば、「 we make a life by what we give.」というように、生き甲斐になり、喜びになるような気がします。
そして、その「 by what we give.」は、形になって、言葉になって、与えるものになるのでしょう。
名言とまでも、格言とまでも、ましてや箴言とまでも、いえなくとも、経営者の社訓や社是となるほどでなくとも、家庭人の家族に与える庭訓とまでにはならなくとも、人は、すべて、なんらかの言葉をもって、学んだものを、後に生きる人のために残し、かつ、与えるようになるとは、いえないでしょうか。
そうありたいものと願います。
実は、「与える」ものとは、その人の叡智ともいえるでしょうが、「叡智は、決して、自分一人のものではない。先人が残してくれたものだ。」というウインストン・チャーチルの言葉もあるように、次々に伝えられてきたもの、伝えていくものだと思うからです。