大切にしたいもの 16 許し(赦し)
人は,意外と,自分のことは分からないもの。
他人の方がよく見える場合があります。
その他人が,先輩として,友人として,善言を呈してくれる場合,まずは,素直に聴くべきでしょう。
善言に,反発し,反論をするのは,賢明とはいえません。
善言を頂いた。有り難い。という感謝の念を持てる人は,幸いです。
ある程度,人生を送ってきた人には分かるはずですが,人生には,他人から善言を呈される経験が,意外に多いのです。
善言は,ひょっとすると間違った道を進もうとしているかもしれない,人生の切所に,正しい道を進むようにという,天の啓示かもしれません。
あの時,あの言葉を聞いた時,あの人の言うことに従っておれば・・・という悔恨は,多くの人の胸にあるのではないかと思われます。
善言は,多くの場合,聞かされた時,意味の容易には分かり難いもの。
その意味が分かるのは,ずっと後になって,という場合が多いのです。
善言の言わんとするところが,すぐには分からない。
分からないから,耳を貸さないのか。
分からないが,善意から言ってくれているのだから,自分自身の足下を見つめ直そうとしてみるのか。
前者の人より,後者の人になりたいものです。