著作権 18 共同著作物・集合著作物・結合著作物
1意味 著作物に込められた著作者の人格を保護する権利のこと
著作者が、著作物を他に譲渡した後でも、この権利は存続する。
2内容
⑴ 公表権(法18)
著作者は、まだ公表されていない著作物を公表する権利・公表されない権利を有している。
【三島由紀夫・剣と寒梅事件】
東京高判平12.5.23
作家三島由紀夫の未公開の手紙と葉書が、遺族に無断で、書籍に公表されたことから、三島由紀夫の遺族が、書籍を発行した出版社に対し、出版差し止めなどを求めた訴訟で、一審判決は、出版社に対し、①書籍及びこれに関する印刷用紙型、亜鉛版、印刷用原版(フィルムを含む。)を廃棄せよ。②合計500万円を支払え、③名誉回復のための謝罪広告を掲載せよと命じた。控訴審もこれを支持し、控訴を棄却した事件
⑵ 氏名表示権(法19)
著作者は、その著作物の原作品に、実名若しくは変名を著作者名として表示する・しないの権利を有している。著作物を公表するときも同じである。
⑶ 著作物の内容を改変する権利(同一性保持権・法20)
⑷ 名誉・声望を害する態様での利用を禁止する権利(法113⑥)