クイーン・エリザベス号乗船記⑥ 天気晴朗にして,波静か
平成24年9月18日のテレビは、同日、京都大学の山中伸弥教授が、世界に先駆けて、iPS細胞の作製法に関する特許権を取得したこと、京都大学には、特許権の取得を目的とした組織が作られ、世界的な視野に立って、戦略的に特許権などの知的財産権の取得・拡大に努めていること、を報道していました。
特許権のあるところ、その対象になった発明については、他者は自由にこれを実施することはできず、特許権者が独占的排他的にこれを実施することができますので、特許権者は、研究開発や製品製造などで、格段の優位性を取得できます。
これからの企業は、知財戦略なしに、成長・発展はありません。否、知財に限らず、法律で認められた権利のすべてについて、これらを攻撃の矛に、防御の盾にする戦略眼が、求められます。
本格的なインハウスローヤーの時代がきたのです。