コラム
交通事故 33 慰謝料⑥ 既存障害のある被害者の場合
2012年6月15日 公開 / 2012年8月15日更新
1 既存障害
事故の2年4ヶ月前に左間接置換術で8級7号の既往症を有していた主婦が、事故によって12級12号に該当する左膝疼痛の後遺症を負ったケースで、事故当時、既往症は手術によって、左膝の疼痛の苦しみからは解放されていたのに、事故により再び左膝の疼痛に苦しめられるようになったことで、後遺症慰謝料として300万円が認められた裁判例(東京地判平14.12.12)などがある。
2 別件事故
別件事故で5級2号の高次脳機能障害になった25歳の男性が、その後の事故で同じ5級2号の高次脳機能障害になったケースで、自賠責保険は、加重障害にならないため、後遺障害は非該当になったが、大阪地判平21.3.24は、500万円の慰謝料を認めた。
関連するコラム
- 交通事故 43 遅延損害金 2012-06-24
- 交通事故 25 後遺障害③ PTSD(心的外傷性ストレス障害) 2012-06-08
- 交通事故 21 逸失利益⑫ 定期金賠償は認められるか? 2012-06-04
- 交通事故 56 任意保険② 人身傷害保険(人身傷害条項) 2012-07-07
- 交通事故 23 後遺障害① 自賠責が認めなかった後遺障害を認めた裁判例 2012-06-06
コラムのテーマ一覧
- 時々のメモ
- コーポレートガバナンス改革
- 企業法務の勘所
- 宅建業法
- 法令満作
- コラム50選
- コロナ禍と企業法務
- 菊池捷男のガバナー日記
- 令和時代の相続法
- 改正相続法の解説
- 相続(その他篇)
- 相続(遺言篇)
- 相続(相続税篇)
- 相続(相続放棄篇)
- 相続(遺産分割篇)
- 相続(遺留分篇)
- 会社法講義
- イラストによる相続法
- 菊池と後藤の会社法
- 会社関係法
- 相続判例法理
- 事業の承継
- 不動産法(売買編まとめ)
- 不動産法(賃貸借編)
- マンション
- 債権法改正と契約実務
- 諺にして学ぶ法
- その他
- 遺言執行者の権限の明確化
- 公用文用語
- 法令用語
- 危機管理
- 大切にしたいもの
- 歴史と偉人と言葉
- 契約書
- 民法雑学
- 民法と税法
- 商取引
- 地方行政
- 建築
- 労働
- 離婚
- 著作権
- 不動産
- 交通事故
- 相続相談
カテゴリから記事を探す
菊池捷男プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。