大切にしたいもの 不変
1 許しの意味
ここでは、不倫をした夫(妻)への妻(夫)の許しを意味します。
2 不倫をする者の甘さ
昨日のコラムで、大切にしたいものとして、貞潔、つまり不倫をしないこと、をあげましたが、不倫をする人の多くは、結果の重大性を考えずに、行動している感が否めません。まさか、妻(夫)にばれるとは思わなかった。まさか、妻(夫)をこれほど苦しめる結果になるとは思わなかった。まさか、離婚させられることになるとは思わなかった。などなどの悔いのうめきを聞くことが屡々です。
昨日相談に来られた60才代の人のことです。
親子以上の年の差のある女性と交際を始め、数年経過したところで妻に発覚。家庭内での地獄を経験。数年して、それが落ち着いたと思うや、意思の疎通は書面のみの日々。私の質問が、かつての優しく甲斐甲斐しかった妻のことに及ぶや、うめくような嗚咽とともに、滂沱たる涙。
3 赦し
不倫を犯す人には、まじめで、誠実な人が、結構多くいます。
ここで、重要なことは、心から反省している夫を、2度と不倫はしないと誓っている夫を、日々の生活の中で家族を大事にしている夫を、そうです、あなたを裏切った夫を、です。あなたが、妻が、許すのです。
ただ、一言、心の中で、夫を許す、と叫んでみるのです。むろん、直接そう言ってもかまいません。
それだけで、怒り、恨み、疑心暗鬼が、消失するか、薄らぎます。
許しは、裏切った者を救済する以上に、許した人を、あなた自身を、苦しみから解放してくれるのですから、不思議です。