大切にしたいもの 善言
30年も前のことです。NHKの名アナウンサーであった高橋圭三氏が、岡山青年会議所の招きで講演に来られたときの話しです。
高橋氏は、
言葉にはプラスの言葉とマイナスの言葉がある。プラスの言葉とは、例えば、道行く途中で、若い女性に会ったとする。そのとき、“あっ。きれいな人だなあ。”とつぶやく。
そうすると、その女性は、たいへん喜び、その心の効果は最低3日は続く。そのような効果のある言葉だ。
という意味の話をされました。
プラスの言葉は森林浴をしているような言葉なのです。何時間そこにいても飽きることはなく、心が癒やされ、体も健康になり、自然に笑いや微笑みが顔に浮かんでくるような言葉なのです。
逆にマイナスの言葉はどんな言葉でしょう?
20年以上も前のことです。
ある主婦から離婚の相談を受けました。
彼女が離婚をしたいと思った理由は、夫が、家庭で、常時、上司・同僚の悪口を言うことだったのです。
その事件は結局離婚になってしまいました。
毒ガスをまき散らすような、他人の悪口、相手への非難や批判、聴く者に“もうやめてくれ!”という叫び声を上げさせるような言葉、それがマイナスの言葉なのです。
プラスの言葉を使いましょう。
まずは、家庭で。妻に、夫に、子に、親に。そして、職場で。そして、あらゆる人間関係の中で。
お金がかからず、幸福になる妙薬。それがプラスの言葉なのです。