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朗読ボランティア 「杜の音通信」 (H30年2月号)

2018年3月5日 公開 / 2018年4月2日更新

テーマ:朗読

コラムカテゴリ:スクール・習い事

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
2月は、以下の5作品を朗読しました。


① 谷川 俊太郎 :作 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」 他
② 大塚 勇三 :作 ・赤羽 末吉 :絵 「スーホの白い馬」
③ 長谷川 摂子 :作・ふりや なな :絵 「めっきらもっきらどおんどん」
④ 向田 邦子 :作 「無名仮名人名簿」 より 「七色とんがらし」
⑤ 矢野 竜広 :作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」


谷川 俊太郎 :作 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」

 

 

すぐれた詩人の名詩を味わい、理解を深めるための名詩入門シリーズ。
鮮烈な印象を放つ詩を多数発表している詩人、谷川俊太郎さん。
100歳を超えた現在も、ちいさきものに愛情をそそぎ、やさしい言葉で語る詩人、まど・みちおさん。



今回は、谷川俊太郎さんの作品から 「生きる」 「あくび」 「朝のリレー」
まど・みちおさんの作品から 「ぼくは何を」 を、武田さんが読んでくれました。


大塚 勇三 :作 ・赤羽 末吉 :絵 「スーホの白い馬」  




モンゴルの楽器 「馬頭琴」 の由来となった、馬と少年の哀しく切ない物語。
横長の画面を生かし、大平原を舞台に雄大に描ききったこの絵本は、国際的評価を受けています。



今回は堀さんが、スーホや王様など様々な登場人物を、表情豊かに読んでくれました。
杜の音の皆さんも、じっくりと聞き入って下さいました。


長谷川 摂子 :作・ふりや なな :絵 「めっきらもっきらどおんどん

 


遊ぶ仲間をさがしてお社までやってきたかんたでしたが、誰もおらず、
しゃくだから大声でめちゃくちゃの歌を歌いました。
するとご神木の根元の穴から大声が。かんたが覗き込んだその途端、穴に吸い込まれてしまいます。



今回は、お子さんが小さい頃この作品をよく読んで聞かせたという奥村さんが、
実にのびのびと読んでくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに笑いながら、一緒に呪文を唱えていました。


向田 邦子 :作 「無名仮名人名簿」 より 「七色とんがらし」

 

愚痴をこぼす代りに真赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけ、すすっていた祖父。
戦前・戦後の平凡な家庭の暮らしをみずみずしく描く、忘れがたいエッセイ集。



向田さんのエッセイは、現代にも 「あるある!」 と思えてしまう日常のエピソードや、鋭い意見があって、
古臭さを全く感ずることなく楽しんで読むことが出来ます。
杜の音の皆さんは、向田さんと同世代の方が多いので、いつも熱心に耳を傾けて下さいます。


矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」



「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。



「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
「この詩のコピーを部屋の壁に貼っています」 という方もいて、
「毎回この詩を朗読するのが楽しみです」 とおっしゃって下さいました。



読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が
「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。

当日の詳しい様子は、こちらをどうぞ!
http://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-302.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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