マスコミへの不信感とネット情報の信憑性

2016年12月6日

テーマ：ニュース雑感

コラムカテゴリ：くらし

DeNAが運営していた医療系情報サイト「WELQ」のでたらめな運営状況が明らかになり、批判され問題になっています。
インターネットの世界では、無料で手軽に欲しい情報にアクセスできる情報サイトやインターネット上の情報を集める「まとめサイト」なるものが数多くあります。
個人で運営するサイトも多く、その情報のまとめ方や責任の所在、集めた情報の信憑性等々、疑問や問題のあるサイトが多いとの懸念や批判が以前からありました。

今回の場合は大手の上場企業であるDeNAが運営していた「医療系情報サイト」である点や広告とそれに伴う料金が発生する営利目的のサイトである点が個人運営の「まとめサイト」とは次元の違うレベルであることから問題視されました。

最近、既存のマスコミに対する不信感が強くなると共に、その反動として手軽にアクセス出来るインターネット上の情報に接したり、検索する傾向の方が増えているように感じています。

自分で関心のある情報に特化して検索、アクセスできるインターネットは確かに便利で瞬時に情報を引き出し、接する事が出来る点で満足感が高いと思います。
しかし、同時に怪しげな情報やデマも数多く混在しているというデメリットがある事も確かです。

今回は、そのようなメリットとデメリットが混在しているインターネット上の情報を何の基準もフィルターを掛ける事無くアクセス数や文字数だけで対価を払ってまとめあげ、しかもそれが実害の伴う恐れがある医療系の情報であった点で、これほどの大きな問題となった訳です。

私もこのサイトやYahoo知恵袋などで、足と靴に関する情報やアドバイスを差し上げる側の立場として、今回の問題は決して他人事ではありません。
このサイトは朝日新聞デジタルの厳しい基準のもとで人選された実際に活動中の専門家が実名と責任を明らかにしていますし、Yahoo知恵袋ではこのサイトと提携した上での専門家として活動させて頂いていますので、責任の所在と基準がクリアーにされています。

既存のマスコミだろうが、インターネット上の情報であろうが、やはり立場と基準と責任の所在が明らかでない情報は疑ってかかるだけの「自己基準」を育てる事が望まれる時代なのだと思います。

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