- お電話での
お問い合わせ - 050-6876-2629
コラム
管理職の基礎的思考(4)こんなメンバーではやっていけない
2023年3月2日
1)メンバーは「いてくれる」だけでありがたい
あなたが戦場にいるとします。味方はあなたが使えないと嘆いているメンバーが一人きり。銃声が鳴り響き、頭上をミサイルが飛び交っています。近くで手榴弾が爆発し、いつ死ぬかも分からない極限状態―。
深夜。周りは真っ暗で、いつ、どこから敵が出てきて打たれるか分かりません。塹壕を掘って、使えない部下と二人で息を潜めています。寝ている間に襲われるかもしれないので、交代で仮眠をとることにしました。あなたが寝る番になって3時間後、ハッと目が覚めたとき、そばにはじっと銃を構えて周囲を警戒している部下が。自分は生きている。「よかった~」と思ったとき―。
3時間自分を守ってくれた、使えない部下に対して、あなたはどう声をかけますか?「よく守ってくれた。ありがとう」と言いたくなるのではないでしょうか。「お前、使えないよ」なんて言う人はいないでしょう。
本当に生きるか死ぬかの戦いをしているとき、部下が使えるとか、使えないといった発想ではなく、部下の存在そのものがありがたくなるはずです。
2)「今いるメンバーがベストメンバー」と決意する
これは極端な例かもしれませんが、一つの心理ではあると思います。管理者が活きるか死ぬかの中で本気で結果を出そうと思えば、ごく自然に、どんなメンバーであろうとありがたくなります。
「あいつがいるから目標が達成できない」とか「使えないから取り替えたい」などと考えているうちは、おそらく何も変わらないでしょう。仮にそう考えてみたところで、理想のメンバーがひとりでに目の前に揃うなんてことはありえないのです。たとえ今は力不足の部下でも、これから一緒にチームを動かしていくメンバーとして受け入れ、成長させていけば、必ず良い結果を手にすることはできます。そして、この気持ちの上に、初めて部下との信頼関係が成り立つのです。
ビジネスという戦場で、本気で結果を出そうとしていたら、常に「今いるメンバーが最高だ」と思う気持ちから出発することが欠かせないのです。管理者が本気でそう思えたときこそ、メンバーも本気で動き出そうと思うに違いありません。
関連するコラム
- 仕事力を高めるための問題解決の考え方と取り組み方(5) 2023-01-05
- 思考プロセス 2022-11-28
- ペーパータワー 2022-11-25
- 就業の変化 2022-10-13
- 主体性のある部下の育て方(1) 2023-02-09
カテゴリから記事を探す
下裏祐司プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。