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コラム

ペーパータワー

2022年11月25日

テーマ:社員研修

コラムカテゴリ:ビジネス

 私たちは社会生活をしていく上でいくつかのグループに属しています。職場のグループはもちろんのこと、家族や親族のグループ、地域社会のグループ、学校のグループ、趣味やスポーツのグループ、ファングループ、信仰のグループなど数え上げればきりがないくらいです。こういうグループにおけるチームワーク作りはどのようにしたらよいでしょうか。グループで何かを作業したり、活動したりするときに、アイデアや情報をどのように集め、活用したらよいでしょうか。作業手順はどのように立て、問題が起こったらどう対処したら良いでしょうか。またグループのリーダーシップはだれがどのようにとったらよいでしょうか。これらは特に職場のグループを運営していくときに忘れてはならないことです。

 ペーパータワーというゲームは参加者がいくつかの小グループに分かれ、それぞれが会社と見立て、紙を使ってなるべく高いタワーを作り、その高さから報酬を得て、4期の期間中に以下にたくさんの給与を配分できるかを競うものです。この共同作業を通してグループ内のチームワーク作り、アイデアや情報の収集と活用の仕方、作業手順の立て方、リーダーシップの取り方などを体験的に学んでもらうのを狙いとしています。

 チームワークを高め、協力を得るには色々なことが考えられますが、職場でのチームワークを高め、協力を得るには次のようなことが必要でしょう。

  • チーム活動(集団活動)においては、そのチーム本来の目的の達成と、チームの団結を維持するという二つの問題をいつも心がけていなければならない。そこでグループの目的遂行機能を促進するための諸行動と集団維持機能を促進するための諸行動の、どちらの行動がこのゲームを通してとられたかを、具体例を挙げて討議するとよい。
  • 各人が能力を磨き、担当の仕事をきちんとこなす。チームワーク、協力というと「手を携えて一緒にやる」「力を貸す」といった感じが強いが、職場での協力の基礎は自分の担当する仕事をやり遂げることである。目標を達成するために職場の構成員が分業していることを考えれば、これはきわめて当たり前のことにすぎない。もし、ある人が担当の仕事を満足にこなせなければ、他の誰かが代わりにしなければならないからである。
  • チームワークというのは、各々が持っている1の力を合わせたときに、「1+1=2」になるだけでなく、「1+1=2+α」になるものでなければならない。「1+1=2-α」になるなど論外である。「1+1=2+α」になるためには、お互いに短所を補い合い、長所を伸ばすようにしなければならない。これはまた、チームリーダーの人の使い方の問題でもある。
  • 職場の中の競争することは大切なことである。しかし、それは互いに前向きに努力し合う競争であって、相手の足を引っ張って勝つようなものであってはならない。
  • 協力し、チームワークを高めるには、互いの仕事を尊重し合うことを必要とする。職場の中には“陽のあたる”仕事と“縁の下の力持ち”的な仕事とがあるが、どちらも大切な仕事である。後者の仕事をしている人はとかく意欲も失われがちだが、その仕事の必要性を本人も周りの人も認識しなければならない。
  • 職場で求められるのは仕事の上でのチームワークだから、プライベートな面での関係はどうでもいいということではない。日頃親しい間柄を保っていたほうが、仕事の上でもチームワークを取りやすいのはいうまでもない。
  • 役割分担を決め、その分担を各自が良く守ったグループの成績が概して良い。メンバーの満足感が高いのは、チームワークと仕事の成果に関係があることの証明といえる。


 チームビルディング≒組織形成の分野で有名な理論としてタックマンモデルというモデルが存在します。心理学者のタックマンが作成したモデルで、組織の進化を5つのフェーズに分けていることが特徴的です。ここでは5つのフェーズの説明をします。

タックマンモデル1

タックマンモデル2

●形成期
 メンバーが決定。まだメンバーがお互いのことを知らない状態。チームの共通の目標も定まっていない状態。
チームというよりはメンバーが集まっただけのグループの状態です。「お互いを知る」という意味で決起会として「飲み会」を開催することが多いでしょう。


●混乱期
 チームの目的・目標に対する意見の食い違いや、人間関係、具体的な業務の進め方について対立が生まれる状態。成果が出せるチームを形成していくためには、混乱期を避けるべきではないとされています。
 もちろん、混乱期が無く、統一期に移行できればベストなのかもしれませんが見せかけの統一は後々、大きな不満が噴出するかもしれません。お互いの価値観のズレが対立を生み出すことになるため、単に飲み会では問題が解決されないでしょう。


●統一期
 チームの目的や、業務の進め方、各メンバーの役割が統一・共有されている状態。 混乱期から統一期までのフェーズが最もリーダーシップが必要とされるフェーズではないでしょうか。
 様々な意見の対立をまとめ、多くの人が納得できる目的・目標を設定し、業務の進め方の統一、役割分担の明確化などがリーダーの果たすべき役割が大きいフェーズです。


●機能期
 チームに結束力や連動性が生まれ、相互にサポートができるようになるフェーズ。
 チームとしての成果も出始める状態。
 このフェーズになると良い意味でも悪い意味でも会話がなくともお互いの役割を果たし、さらには、情報共有など自然と互いのサポートができるようになります。それぞれが役割を果たすことでチームとしての成果も出てきます。


●散会期
 プロジェクトの終了、メンバーの異動・退職などによってチーム関係が終結する状態。
 このフェーズでは少しずつメンバーそれぞれの思いや、目標、やりたいことにずれが出てきたり、成長したメンバーが自分のチームを持ったりするようになります。それぞれが成長している結果として、さらに上の成長を目指すことで目指しているベクトルにズレがでてきます。その結果、退職者がでることもあるでしょう。

この記事を書いたプロ

下裏祐司

事業と社員の成長を導く企業活性化コンサルティングのプロ

下裏祐司(株式会社飛泉)

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