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コラム
管理職の基礎的思考(3)自分の仕事をする時間が全くない
2023年2月27日
1)着任早々は「部下対応メイン」と割り切ろう
管理者になると、作業者としての自分の仕事に加えて、部下の報告を受け、相談に乗り、ときには一緒に解決していかなければならない事柄が増えてきます。メンバーからの依頼事などで自分の仕事ができないこともあります。しかし、ここで自分の仕事を優先させていては、グループ全体の動きが止まってしまいます。メンバーたちは、管理者への報連相がなければ次に進めないのです。
そんな状態のときは、自分の仕事は隙間時間や、定時前後にやるしかないこともあるでしょう。とくに着任草々であれば、部下とのコミュニケーションがスムーズにいかないことも多く、そういう日が続いてしまうかもしれません。管理者になったら、初めのうちは「自分の時間はない」くらいに思っておいたほうがいいのです。そのくらいの覚悟を決めておけば、かえってイライラすることもなくなり、部下対応に全力を注ぐことができるからです。
2)部下が育てば自分の時間は一気に増える
ところが、このような部下対応を続けていくうちに、次第に良い変化が現れます。「自分の時間=部下のための時間」と思って仕事を進めていると、徐々に部下に力がついてきます。そうすると、山ほどあったあなたの仕事が減っていくのです。
最初は何もかも管理者がやっていたことを、どんどん部下たちがやってくれるようになります。徐々に連携が増え、任せられる範囲も広がり、指示する前に動くようになります。目の前の仕事を部下が全部こなせるようになると、管理者は先のことを考える時間や、グループが勝つための仕組みや仕掛けづくりに費やす時間が増えてきます。マニュアル作りを進めたり、さらなる改善や改革へ取り組んだりと、仕事の質が変化してくるのです。
一時的な苦しみはあります。しかし、それを乗り越えれば、「人を通じて事を成す」という管理者の仕事の本当の面白さに出会うことができるのです。
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