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コラム
2017年に糖尿病治療は飛躍的発展?
2018年1月28日
2017年に糖尿病治療は飛躍的発展?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘2017年に糖尿病治療は飛躍的発展?’という報告です。
2017年は糖尿病の研究と治療が飛躍的発展を遂げた一年であった。特に進歩がみられた分野には(1)人工膵臓技術、(2)糖尿病治療薬による心血管疾患リスクの低減、(3)持続血糖測定(CGM)の進歩、(4)1型糖尿病の妊婦における血糖コントロールの改善、(5)超速効型インスリンの承認、(6)医療コストへの関心の高まり-の6つが挙げられる。これらの進歩の意義について、米国の専門家に見解を聞いた。
2017年に最も注目を集めたのは「人工膵臓の実用化」であろう。メドトロニック社による携帯型の人工膵臓デバイスには、インスリンポンプと自動血糖測定機能が装備され、コンピューターによってモニターした血糖値に応じてインスリン投与量を自動的に調整し、インスリン注入を行う。血糖値が下がり過ぎるとインスリンの注入を一時的に中断する機能も備えている。現在では、数十社が独自の人工膵臓システムの開発に着手しており、糖尿病の研究者は「競争でより革新的なデバイスが生まれる可能性がある。今後数年間の成果に期待したい」と話している。
また、2017年には糖尿病患者で懸念される心血管疾患リスクについても新しい研究結果が発表された。約400人の成人1型糖尿病患者を対象とした試験の結果、メトホルミンの長期投与は1型糖尿病患者の心血管疾患リスクを低減することが発表された。米国糖尿病学会に研究者は「心血管疾患は糖尿病合併症の中でも死に至るリスクが高く、治療コストもかかる。既にSGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬については2型糖尿病患者の心血管疾患リスクを低減したとの報告がある」と述べている。
その他、2017年9月にFDAが承認した新しい超速効型インスリンアスパルト製剤にも期待が寄せられている。この新しい製剤は約2.5分で血中に移行し始めるため、食事開始後20分までに注射をすれば食後血糖値の上昇を抑えられる。糖尿病研究者は「2017年の研究の進展で糖尿病とその合併症への理解が深まったほか、糖尿病患者が直面している経済的課題や治療へのアクセスといった面への配慮もなされるようになった」と話している。
医療は常に日進月歩で糖尿病治療もそうですが、私自身が一番目を見張るのはC型肝炎治療です。C型肝炎の治療開始当初はういするの種類によってはインターフェロンという注射剤を投与しても10%内外の治癒率であったものが今では飲み薬だけで95%以上完治するという状況になっています。いずれはC型肝炎は撲滅されるのでは?と言われる程までになりました。この様な状況に接している我々医療者は常に新しい情報を取り入れていく必要があるものと考えています!
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